せっかくのパリ旅行、エッフェル塔やルーヴル美術館のような名所ばかりでなく、地元の人々に愛される場所にも行ってみたいと思いませんか?
そんな人にはマレ地区にあるヴォージュ広場がおすすめ!17世紀から存在するこの広場はパリジャンの憩いの場。周りを回廊に囲まれ、周辺にはレストランもたくさんあります。今回はヴォージュ広場の魅力と周囲のおすすめレストランをあわせて紹介していきます。
Klook.comヴォージュ広場とは

ヴォージュ広場は、パリ4区のマレ地区にある美しい広場です。ほぼ正方形をしていて左右対称のデザインをしているのが特徴的。そしてヴォージュ広場はパリでもっとも古い広場なんです。1605年に着工、1612年に完成しています。
ヴォージュ広場についでパリで古い広場は、シテ島にあるドフィーヌ広場(Place Dauphine)!
ヴォージュ広場には、ルイ13世の騎馬像を中心に4つの噴水とそれを囲む芝生、周囲には並木が位置しています。晴れた日の週末は、芝生でくつろいだりピクニックしたりするパリジャンが溢れます。子ども用の遊具もあるので家族連れで訪れる人も多いんですよ。
ヴォージュ広場は人気のピクニックスポット!近くでテイクアウトしてランチする人も多いよ
広場の周りは赤レンガの建物で囲まれていて、これもヴォージュ広場の印象的な佇まいの要因となっています。建物の1階は回廊になっていて、たくさんのレストランやギャラリーアート、ショップが入っています。回廊部分はとても絵になるので、フォトスポットとしても人気!
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Klook.comヴォージュ広場はどこにある?
ヴォージュ広場はパリ4区に位置していて、マレ地区の中心部にあります。最寄り駅は、地下鉄1・5・8番が通るバスティーユ駅、地下鉄8番線シュマン・ヴェール駅、地下鉄1番線サン・ポール駅です。
ヴォージュ広場への行き方
ヴォージュ広場へは地下鉄駅から歩いていくことができます。バスティーユ駅とシュマン・ヴェール駅からはともに5分ほど、サン・ポール駅からは7分ほどです。古い邸宅が特徴的なマレ地区の街並みを眺めながら歩くと気持ちがいいですよ。
【ヴォージュ広場を地図で見る⬇️】
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ヴォージュ広場の歴史
ヴォージュ広場ができる以前、この場所にはフランス国王の住居である「トゥルネル館(Hôtel des Tournelles)」がありました。フランス王アンリ2世が亡くなると、未亡人となったカトリーヌ・ド・メディシスが1563年にこれを放棄。
その後、フランス王アンリ4世の命で1605年にヴォージュ広場の建設が開始されました。1612年の完成の際には、ルイ13世とアンヌ・ドートリッシュの婚約を祝う催しが行われて開園となりました。開園当時は「王立広場(Place Royale)」と呼ばれました。
1639年には中央にブロンズ像が設置されますが、フランス革命中に破壊されてしまいます。現在ある像は1825年に再建されたものです。
広場建設の際には、周りを取り囲む建物も一緒に建設されています。景観を重視した都市デザインとして計画されたもので、そのため統一感のある整った景観になっているんですね。
17〜18世紀には多くの富裕層が暮らしました。その一人が文豪ヴィクトル・ユゴーで、彼のアパルトマンは現在「ヴィクトル・ユゴー記念館(Maison de Victor Hugo)」として公開されています。
1954年にはヴォージュ広場と周囲の建物が歴史的建築物に指定。その構造の均整さと歴史的意義から多くの保護を受けていて、現在でも建物や外観の改修などには厳しい規制があるそう。
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ヴォージュ広場の魅力

パリジャン憩いの広場
ヴォージュ広場はマレ地区の安らぎの場。ショッピングスポットとして有名なマレ地区ですが、買い物の終わりにヴォージュ広場で一息つくのはパリジャンのショッピングスタイル。
晴れた日は広場で一日のんびり過ごすのもあり。ワインとチーズを持ち寄ればピクニックの始まりです。一人で静かに読書したりテイクアウトしたランチを食べるのもいいですね。
晴れた日のパリはとにかく気持ちがいい!芝生の上でゴロゴロしたくなる気持ち、わかりますか?
初夏のヴォージュ広場の芝生は場所がないほどたくさんの人で賑わいます。パリは冬が長いのでみんな太陽が恋しいんですよね。少し気温が上がって太陽が顔を出せば、みんなヴォージュ広場に集まります。
そんなパリジャンに混じって観光地とは違うローカルな広場を楽しみましょう。
周りを囲む回廊


ヴォージュ広場の周りを囲む回廊は観光客にも人気のスポット。アートギャラリーやカフェ、レストランなどが並んでいます。ギャラリーはウィンドウ越しに眺めるだけでも楽しいですよ。
回廊の有名スポットといえば、カレット(カフェ)、ヴィクトル・ユゴー記念館、ダマンフレール(紅茶専門店)です。カレットは老舗のカフェで特製のスイーツが人気です。ダマンフレールもパリで人気の老舗紅茶店。とてもいい香りの紅茶でお土産にもおすすめですよ。
晴れた週末はブロカントを楽しみたい!

ヴォージュ広場の周りではときおりブロカントや蚤の市が開催されます。不定期なので日程は不明ですが、夏のあいだの週末に何度か行われます。
ブロカントや蚤の市では掘り出し物を探すのが楽しいですよね。何が見つかるかわからないので宝探し気分でプラっと立ち寄ってみるのもいいですよ。思ってもみない物が格安で見つかるかも。
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ヴォージュ広場周辺のおすすめレストラン
ヴォージュ広場周辺にはおいしいグルメスポットがたくさん!昔ながらのビストロからモダンなカフェ、レストランまでなんでも見つかります。
今回はヴォージュ広場周辺のおいしいレストランを厳選してご紹介します。
Bistrot des Vosges
昔ながらのフランスのブラッスリー。時代を感じさせるインテリアも◯。メニューにはオニオンスープやテリーヌ、メインにはアントルコートや牛肉のタルタルなどが並びます。フランスの代表的な料理が食べられるので、初めてのフランス旅行にもぴったり。価格もリーズナブルでお財布に優しいですよ。
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Bistrot des Vosges
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Chez Janou
プロヴァンス風のフレンチビストロ。ムール貝など海鮮料理もあります。アニスを原料にしたお酒「パスティス」はなんと80種類以上も!デザートは名物のムースチョコレートで決まりです。
レトロな雰囲気の店内がかわいい。値段も良心的で観光客に人気があり、多くの人が訪れるので予約はマストです。
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Chez Janou
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Bofinger
歴史ある伝統的なブラッスリー。クラシックな美しい内装が魅力です。アルザス料理、クラシックフレンチ、シーフード料理が食べられます。人気メニューはアルザス名物のシュークルート。ワインの種類も豊富なのでアルザス地方のワインと合わせて食べたいですね。
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Bofinger
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Le Petit Marché
クラシックなフランス料理が食べられる人気のレストラン。予約はマストです。テーブルが隣の人とくっつきそうなほどの距離ですが、それもパリのレストランの特徴。サービスも感じがよく賑やかなので楽しく過ごせますよ。パリらしいインテリアもすてきです。リーズナブルな値段でフランス料理を味わいたい人におすすめ。
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Le Petit Marché
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Klook.comDICE Caffè
イタリア料理をベースにしたレストランで店内もとってもおしゃれ。メニューは毎週変わり、ワインはすべてイタリア産。ちょっとおしゃれなイタリアンが食べたい、というときにおすすめです。
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DICE Caffè
Miznon Paris
パリ市内に4店舗あるファラフェルレストラン。ファラフェルレストランというと、テイクアウトや中東の雰囲気漂う店内が定番ですが、ここはカフェ風の小洒落た店内が人気。観光客も入りやすいですよ。ブフ・ブルギニョンやフィッシュ&チップスのファラフェルなど、メニューも個性的です。
食事時はかなり混むので、テイクアウトするか少し時間をずらして行くのがおすすめです。
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Miznon Paris
Camille
クラシックなパリ風ビストロです。フランスの伝統的な料理をしっかり食べたいときにおすすめ。人気メニューはエスカルゴとアントルコートです。ほかにもマグレ・ド・カナールや牛肉のタルタルなどザ・フレンチなメニューが揃っています。デザートはクレーム・ブリュレで決まりですよ。
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Camille
おいしいレストランでお腹いっぱいになったあとは、ヴォージュ広場で一息つきましょう。
広場周辺の観光スポット
ヴォージュ広場周辺には観光スポットもたくさんあります。広場と一緒に巡りたい名所をご紹介します。
ヴォージュ広場といえばカレット
カレットは老舗のパティスリーカフェ。多くの観光客が訪れるためもはや観光地化していますが、パリらしさのある店構えや象徴的なフレンチスイーツはやっぱり魅力的です。
大人気メニューは生クリームが別添えになったショコラショー「Chocolat Carette」です。SNSで見たことがある人も多いのではないでしょうか。カラフルなマカロンやお店で手作りされているケーキもぜひ味わいたいところ。
サンドイッチやサラダなどの軽食やブランチ、朝食メニューもあり、朝から夜まで1日中利用できるのもいいですよね。
スイーツ類はテイクアウトもできますが、せっかくなら店内で味わいたい!これぞパリ、なティータイムを過ごすことができるのでぜひ行ってみてくださいね。
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カレット(Carette)
【カレットを地図で見る⬇️】
ヴィクトル・ユゴー記念館
フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーはヴォージュ広場を囲む建物の一角に暮らし、そのアパルトマンがヴィクトル・ユゴー記念館として公開されています。
見学は無料(特別展は有料)なので、時間があればぜひ立ち寄りたい!ユゴーのコレクションや直筆ノート、絵画など貴重な展示物が見られます。なにより、ユゴーと家族が実際に暮らしたアパルトマンに足を踏み入れるのはとても貴重で特別な体験です。
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ヴィクトル・ユゴー記念館
【ヴィクトル・ユゴー記念館を地図で見る⬇️】
シュリー館
シュリー館はヴォージュ広場の南西に位置する館です。17世紀に建設され、貴族らの邸宅として使用されてきました。現在はフランス国立古文書保存研究所となっています。1944年には歴史的建造物も指定されています。
シュリー館にはこじんまりとした中庭があり、マレ地区の隠れスポットとなっています。館に囲まれているためとても静かで現実から切り離されたような特別な空間です。ヴォージュ広場を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。シュリー館にはブックストアも併設されているので覗いてみてくださいね。
シュリー館自体も見学可能ですが特別なガイド付き見学のみで、自由見学はできません。ほとんどの観光客が中庭だけを見学しているようですよ。
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シュリー館・中庭
【シュリー館と中庭を地図で見る⬇️】
ヴォージュ広場とその周辺の治安
ヴォージュ広場があるマレ地区は、パリの中でも比較的治安のいい観光エリアとして知られています。昼間は多くの観光客や地元の人々で賑わっていて、夜間も適度に人通りがあります。
ただし、パリの他の観光地と同様に、貴重品の管理には十分注意し、夜遅い時間帯の一人歩きは避けることをおすすめします。
ヴォージュ広場周辺の治安
・治安は良好
・昼も夜も人出があり比較的安心して歩ける
・それでもスリや置き引きへの注意は怠らないで
・夜は人気のない道は避けよう
【ヴォージュ広場のある3区の治安が気になる人はこちら!⬇️】
ヴォージュ広場は、パリの歴史と美しさを同時に感じられる特別な場所です。エッフェル塔やルーヴル美術館とは違った、パリの日常に触れることができる貴重な体験ができるはずですよ。