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ギュスターブ・モロー美術館
Art & Culture 美術館

ギュスターブ・モロー美術館|見どころ・アクセス・開館時間

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フランスの象徴主義の画家ギュスターヴ・モローの美術館は、静かなパリ9区の住宅街にあります。

モローは聖書や神話をモチーフにした絵画で知られる画家。

絵画でその奥深さを表現したことで、多くの小説家や詩人から称賛を受けました。

モローの芸術を「象徴主義」と名付けたのも、彼の作品から影響を受けた小説家エミール・ゾラです。

世界で初めての個人美術館

美術館の建物となっているのは、1852年から実際にモローが自宅兼アトリエとして家族とともに暮らした邸宅です。

モローの父が購入したこの邸宅は、1階にはモローの友人が暮らし、モローの家族は2階を住居としていました。

モローは亡くなる前からこの邸宅を美術館とすることを決めており、邸宅内の作品や調度品の配置はそのままの位置で留めるようにと遺言に残したそう。

ギュスターブ・モロー美術館/4階
▲4階のアトリエ

現在の美術館の3階と4階に当たる部分が増築された後、1903年に世界で初めての個人美術館としてオープンしました。

オープンから100年以上経つ今でも、幾度かの修復を行いながらモローの遺言通りに館内は保たれています。

歩くとみしみしと軋む床は、長い間使われてきたことをはっきりと表しており、長い歴史を感じさせます。

見どころ

画家のプライベートな空間を垣間見ることが出来る貴重な空間

ギュスターブ・モロー美術館/寝室
▲寝室

モローが家族と暮らした2階では、モローの母親の寝室や食堂、両親の個室、開館100年を記念して公開されたモローの書斎など、モローが家族と過ごしたプライベートな部屋を見ることが出来ます。

母親の寝室は家族の思い出が詰まった品で装飾されています。

壁に飾られた絵画の中には、エドガー・ドガによって描かれたモロー自身の自画像もあります。

階段を上ってすぐのところには、開館100年を記念して2003年に初めて公開されたモローの書斎があります。

モローはこの書斎でモンテスキュー伯爵ら親しい友人らを迎えたということです。

書斎の中の絵画や書物、アンティークの数々はモロー自身が亡くなる直前に整えたものだそう。

モローが生きたそのままの空間に足を踏み入れることが出来ます。

3階・4階の展示室

ギュスターブ・モロー美術館/3階大広間の螺旋階段
▲3階大広間の螺旋階段

作品展示のためにモローによって増設された3・4階では、モローの特大サイズの作品を鑑賞できます。

他の美術館では見ることが出来ない貴重なものです。

聖書や神話をモチーフとした絵画は、神秘的な雰囲気がありながらも迫力があり、特大のキャンバスからはその迫力がさらに強力に伝わってきます。


この展示室の注目は、3階大広間に設えられた曲線が美しい螺旋階段です。

大広間は天井が高く作られており、螺旋の様子がよく見えて美しさが際立ちます。

踊り場の設えや、手すりの飾りと床にひかれた絨毯などの装飾も美しく、見とれてしまいます。

一つの芸術作品のようなこの階段は、4階へのアクセスとなっており、実際に上り下りに使われています。

螺旋の美しさを感じながら4階へと上りましょう。

階段からは、天井まで壁いっぱいに飾られた絵画を間近に見ることも出来ます。

螺旋階段を上った4階ではモローの遺言に含まれていない、寄贈などによるモローの作品を見ることが出来ます。

基本情報

ギュスターブ・モロー美術館 / Musée Gustave Moreau

アドレス
14 Rue de la Rochefoucauld, 75009 Paris
営業時間
10:00〜18:00
定休日
火曜定休、1月1日、5月1日、12月25日
入場料
7€(特別展開催中は9€)
(18歳未満は無料)
第一日曜日無料(特別展開催中は除く)
 
 
パリ・ミュージアムパスの利用
可能(特別展開催中は利用できません)
公式サイト
ギュスターブ・モロー美術館
最寄り駅
地下鉄9番線
ミロメニル(Miromesnil)駅 または サン・フィリップ・ド・ルール(Saint-Philippe du Roule)駅

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