コンシェルジュリーは、フランス革命時にマリー・アントワネットが投獄された場所として有名です。
もともとは中世の時代に栄えたカペー朝の王宮として建てられたコンシェルジュリー。
王宮の敷地内には、13世紀にはルイ9世によりサント・シャペルが増設、14世紀にはフィリップ4世によりパリ高等法院が建設されるなど、権威の象徴となっていました。
しかし14世紀後半、シャルル5世がバスティーユ周辺のサン・ポール館へと居住を移したことにより、王宮としての役目を終えます。
そして、王宮内のセーヌ川沿いに立つ建物が牢獄として使用されるようになります。これが現在のコンシェルジュリーにあたります。
牢獄としては19世紀前半まで使用されていました。
現在はサント・シャペルと共にパレ・ド・ジュスティス(司法宮)の一部として管理され、人気の観光地となっています。
スポンサーリンク
見どころ

コンシェルジュリーの建物に入ると、まずはゴシック様式のリヴ・ヴォールトの天井が特徴的な広い空間に迎えられます。
現在はガランとだだっ広い空間ですが、ここは「衛兵の間」と呼ばれ、王宮時代は兵士の食堂として使われていました。
この衛兵の間で入場チケットを購入し、見学開始です。
衛兵の間を奥に進み、左へ曲がると、その奥が牢屋として使用されていた部分になります。
礼拝堂


右:マリー・アントワネットゆかりの品
コンシェルジュリーの中には囚人のための礼拝堂があります。
フランス革命時には雑居房として使われたそうで、マリー・アントワネットもここに76日間勾留されていました。
現在、この礼拝堂には、マリー・アントワネットが独房で使用していた家具や身の回りの品などが展示されています。
スポンサーリンク
マリー・アントワネットの贖罪礼拝堂

マリー・アントワネットは勾留中に脱獄を試みますが失敗に終わります。
そしてその後、独房に移されるのですが、その独房というのがこの贖罪礼拝堂がある場所になります。
ここはもともとマリー・アントワネットの独房があった場所でしたが、後に現在のような礼拝堂が作られました。
以前は、コンシェルジュリー内の別の場所にマリー・アントワネットの独房を再現した部屋がありましたが、現在は無くなっています。
お得なプチ情報
入場料が割引になるお得な方法がありますので、ぜひご利用ください。
1、サント・シャペル + コンシェルジュリー セット券
サント・シャペルとコンシェルジュリーがセットになった入場チケットがあります。
通常、サント・シャペル11,5€、コンシェルジュリー9,5€、合わせて21€となるところを18,5€で購入できます。
コンシェルジュリーとサント・シャペルはすぐ近くです。サント・シャペルは見学時間はそれほどかかりませんので、二つ合わせて見学するのがおすすめです。
チケット購入はこちらから
2、観光クルーズが割引に
コンシェルジュリーの入場チケットを提示することで、セーヌ川クルーズ「les Vedettes du Pont-Neuf」の料金が2€引きになります。
(サント・シャペルのチケット提示でも同じく2€引きになります。)
les Vedettes du Pont-Neufはコンシェルジュリーがあるシテ島から発着している人気のセーヌ川クルーズです。
セーヌ川観光クルーズは、パリの世界遺産をまとめて眺めることができる、人気の観光アクティビティです。
晴れた日は風がとても気持ちよく、船のオープンデッキからはセーヌ川に架かる橋が間近に見え、パリの街並みを堪能できるのでおすすめです。
対象となるのは1時間でセーヌ川を一周する観光クルーズのみですのでご注意を。
サント・シャペルとコンシェルジュリーを訪れるのであれば、セーヌ川クルーズも一緒にお得に楽しみましょう。
基本情報
コンシェルジュリー / Conciergerie
- アドレス
- 2 Bd du Palais, 75001 Paris
- 営業時間
- 9:30〜18:00
- (入場は閉館時間の30分前まで)
- 定休日
- 12月25日、5月1日
- 入場料
- 9,5€
- (18歳未満は無料)
- 11月〜3月の第一日曜日無料
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 可能
- 公式サイト
- コンシェルジュリー
- 最寄り駅
- ・地下鉄4番線
- シテ(Cité)駅
スポンサーリンク
1 コメント