サント・シャペルはシテ島のパレ・ド・ジュスティス(裁判所)の敷地内に建つ礼拝堂です。
ゴシック建築の傑作とも言われるこの礼拝堂は、壁一面に施されたステンドグラスが息を飲むほど美しく、一生に一度は見たい礼拝堂です。
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サント・シャペルはパレ・ド・ジュスティスの敷地内にありますが、パレ・ド・ジュスティスの左手に専用の入口があるので、そちらから入場します。
礼拝堂は奥まったところにあるため、通りからは見えず目立ちませんが、バカンス時期には入場に行列ができるほどの人気スポットです。
ルイ9世の命でキリスト受難の聖遺物を保存する目的で建造されたサント・シャペル。
建造には7年もの時間が費やされました。
聖遺物とは聖人の骸骨や聖人が身につけたものなどゆかりのある品々のことです。
サント・シャペルに収められた聖遺物の中でも最も高価なものが「茨の冠」です。これ一つでサント・シャペルの建築費用を簡単に上回ってしまうほどの値段だったそう。
残念ながら、現在「茨の冠」はサント・シャペルで見ることは出来ません。
1806年以降、「茨の冠」はノートルダム大聖堂に保管されていましたが、2019年の火災以降はルーヴル美術館に保管場所が移されています。
見どころ
サント・シャペルは上下二層の礼拝堂からなっています。
小さな礼拝堂なので見学にはそれほど時間はかかりません。
その代わり、美しい装飾がギュッと凝縮されたような場所なのでじっくり見学しましょう。
下層礼拝堂
入口を入ると、まずは多色装飾が施された下層礼拝堂になっています。


19世紀に行われた修復工事のおかげで、美しい色の多色装飾を見ることが出来ます。
天井には紺色のベースにフランス王朝の百合の紋章が描かれています。
柱にも同じく紺地に金の百合の紋章が描かれたものと、赤地に塔が描かれたものが交互に配置されています。
下層礼拝堂にはギフトショップも置かれています。
入口を入って左手に上層礼拝堂へと続く階段があります。
ここを上ってサント・シャペル最大のみどころである上層礼拝堂へと向かいます。
細い螺旋階段になっているので、足元に気をつけてください。
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上層礼拝堂

全面が色鮮やかなステンドグラスと多色装飾で囲まれた礼拝堂は、入った瞬間思わず「わぁっ…!」と声を上げてしまいそうな美しさです。
これほどまでに美しい状態のステンドグラスは他では見ることは出来ません。
ステンドグラスは全部で15あり、聖書の物語の場面が描かれています。
物語は左から右、下から上へ順番に描かれています。順番に見てみましょう。

背中側にある大きなバラ窓はヨハネの黙示録を表しています。
お得なプチ情報
入場料が割引になるお得な方法がありますので、ぜひご利用ください。
1、サント・シャペル + コンシェルジュリー セット券
サント・シャペルとコンシェルジュリーがセットになった入場チケットがあります。
通常、サント・シャペル11,5€、コンシェルジュリー9,5€で合わせて21€となるところを18,5€で購入できます。
コンシェルジュリーはサント・シャペルのすぐ近くです。サント・シャペルは見学時間はそれほどかかりませんので、二つ合わせて見学するのがおすすめです。
チケット購入はこちらから
2、観光クルーズが割引に
サント・シャペルの入場チケットを提示することで、セーヌ川クルーズ「Les Vedettes du Pont-Neuf」の料金が2€引きになります。
(コンシェルジュリーのチケット提示でも同じく2€引きになります。)
Les Vedettes du Pont-Neufはサント・シャペルがあるシテ島から発着している人気のセーヌ川クルーズです。
セーヌ川観光クルーズは、パリの世界遺産をまとめて眺めることができる、人気の観光アクティビティです。
晴れた日は風がとても気持ちよく、船のオープンデッキからはセーヌ川に架かる橋が間近に見え、パリの街並みを堪能できます。
対象となるのは1時間でセーヌ川を一周する観光クルーズのみですのでご注意を。
サント・シャペルとコンシェルジュリーを訪れるのであれば、セーヌ川クルーズも一緒にお得に楽しみましょう。
基本情報
サント・シャペル / Sainte-Chapelle
- アドレス
- 10 Bd du Palais, 75001 Paris
- 開館時間
- ◇〜9月まで
- 9:00〜19:00
- ◇10月以降
- 9:00〜17:00
- (入場は閉館時間の40分前まで)
- 定休日
- 1月1日、5月1日、12月25日
- 入場料
- 11,5€
- (18歳未満は無料)
- 11月〜3月の第一日曜日無料
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 可能
- 公式サイト
- サント・シャペル
- 最寄り駅
- 地下鉄4番線
- シテ(Cité)駅
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