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ポンデザール 南京錠がついていた頃の写真
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【パリ観光】南京錠がなくなっても美しさは健在!ポンデザールの魅力

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パリのセーヌ川にかかる橋の中でも、特にロマンチックなスポットとして知られる「ポンデザール」。パリを訪れる恋人たちが愛を誓うための南京錠をつけたことで有名な橋です。

現在、南京錠はつけることができなくなってしまいましたが、それでも多くの観光客が訪れる人気スポット。歴史ある橋の魅力やアクセス方法、現在の姿を詳しく紹介していきます。

ポンデザールってなに?

ポンデザール Pont des Arts
△ポンデザール(Pont des Arts)

ポンデザール(Pont des Arts)はパリのセーヌ川に架かる橋のひとつで、歩行者専用の橋です。橋の右岸にはルーヴル美術館が、左岸にはフランス学士院が建っています。

橋の名前はフランス語で「芸術の橋」を意味し、ルーヴル宮殿(現在のルーヴル美術館)が「パレ・デ・ザール(Palais des Arts)」と呼ばれていたことに由来します。

橋の長さは約155メートル、幅は約11メートルで、セーヌ川に架かる橋のなかでも比較的短い橋の一つです。

ポンデザールはどこにあるの?

ポンデザールはポンヌフの西隣に架かっています。

橋の左岸はパリ6区になり、正面にはフランス学士院、少し歩くとパリ造幣局博物館、エコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)などがあります。

橋の右岸はパリ1区にあたり、すぐ目の前にはルーヴル美術館が堂々と建っています。

ポンデザールへの行き方・最寄り駅

ポンデザールは近くに地下鉄が通っているので、地下鉄でのアクセスが便利。

最寄り駅は地下鉄1番線のルーヴル・リヴォリ駅、もしくは7番線のポン・ヌフ駅です。どちらの駅からも徒歩で3分ほどです。

Pont des Arts, 75006 Paris
24時間アクセス可能
地下鉄1番線 ルーヴル・リヴォリ駅(Louvre – Rivoli)
地下鉄7番線 ポン・ヌフ駅(Pont Neuf)
〈周辺の観光施設〉
ルーヴル美術館(徒歩1分)
パリ造幣局博物館(徒歩3分)

【ポンデザールの場所を地図で見る⬇️】

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ポンデザールの歴史

ポンデザールとフランス学士院
△ポンデザールとフランス学士院

ポンデザールは1802年に建設が始まり、1804年に完成しました。フランス革命後のナポレオン時代に作られた歴史ある橋です。

建設は、最初から歩行者専用の橋として建築が始まり、フランスの製鉄産業を刺激する目的で鋳鉄製の橋にすることも決められていました。

航行のためにある程度の高さが必要だったため、橋の両端には階段が付けられました。これが橋に芸術的な美しさを加えていますよね。

1984年:再建工事

ポンデザールは、第一次世界大戦、第二次世界大戦ともに破壊をまぬがれ生き残った貴重な橋のひとつです。しかし、1961年、1970年、1979年と船舶との衝突が相次いで発生し、ついに橋の一部が崩壊してしまいます。

1980年にポンデザールは解体され、1981年から1984年にかけて再建工事が行われます。アーチの数は9から7へ変わり、建築資材も鋳鉄から鋼鉄(耐食性と耐衝撃性に優れている)へと変更されました。これが現在のポンデザールの姿になります。

ポンデザールの完成時には、当時パリ市長だったジャック・シラク(のちに大統領を務める)により1984年6月27日に落成式が行われました。

2000年代:愛を誓う南京錠

ポンデザールといえば、南京錠がたくさんついた姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

南京錠がポンデザールにつけられ始めたのは2008年頃から。この習慣はその後、アルシュヴェシェ橋(Pont de l’Archevêché)や、シモーヌ=ド=ボーヴォワール歩道橋(Passerelle Simone de Beauvoir)にも広がっていきます(主にアルシュヴェシェ橋)。

ポンデザール 南京錠があった頃の写真
△南京錠があった頃のポンデザールの写真
南京錠があった頃のポンデザールの写真
△南京錠があった頃のポンデザールの写真

パリ旅行で南京錠をつけた思い出がある人もいるのでは?カップルにとっては、パリで愛を誓い合うロマンチックなイベントですよね。

しかし、パリは世界トップクラスの観光都市。毎日たくさんの観光客が南京錠をつけていき、その重さは橋の破損につながるとして議論の対象になります。パリ市によれば、南京錠の重さは45トンに達していたそう。

2014年6月には欄干の金網の一部が崩れて橋は一時閉鎖されることに。2015年には安全のためにすべての南京錠が撤去され、南京錠がつけられないように金網は強化プラスチック板へと取り替えられました。

ポンデザール 現在(南京錠撤去後)の写真
△南京錠撤去後の写真

こちら⬆️は南京錠撤去後、強化プラスチック版に取り替えられた現在の写真です。金網がなくなっても、なんとかして南京錠をつけていく人がまだいるようです。

南京錠で覆われたポンデザールの姿はパリ名物のひとつだったので、この変化は残念ですが、安全のためには仕方がありません。強化プラスチック板の欄干は簡素で外観の美しさにはかけますが、橋から見るセーヌ川の美しさは健在です。訪れる際には、ポンデザールからの美しい眺めを堪能してくださいね。

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人気の写真スポット

パリ セーヌ川 ポン・ヌフ
△ポンデザールからの眺め

ポンデザールからはルーヴル美術館やセーヌ川の風景を一望でき、観光客に人気の写真スポット。真正面に立つフランス学士院の姿も絵になります。観光客には、シテ島とポン・ヌフとバックにして写真を撮る人が多いですよ。

特に夕暮れ時はパリらしい風景を写真に収めるのに最適。また、橋の構造自体も美しく、建築ファンにとっても魅力的な撮影スポットです。

ポンデザール周辺の観光地

ポンデザール周辺には人気の観光スポットがたくさんあります。

徒歩で行くことができるのは、

ルーヴル美術館(徒歩1分)
パリ造幣局博物館(徒歩3分)
コンシェルジュリー(徒歩13分)
サント・シャペル(徒歩13分)
ノートルダム大聖堂(徒歩15分)

など、フランスを代表する有名観光地。

朝一でルーヴル美術館を訪れ、ポンデザールを渡ってコンシェルジュリー、サント・シャペル、ノートルダム大聖堂へと順番に回る観光ルートはおすすめですよ。

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ポンデザール周辺の治安

ポンデザールはパリの中心にあり、周辺の治安は良好です。しかし観光客が多いエリアなので、観光客を狙ったスリや置き引きには注意が必要です。橋の上で写真を撮るときも荷物を置きっぱなしにしたり目を離さないようにしてくださいね。ルーヴル美術館やノートルダム大聖堂などはかなり人が多く、人混みでのスリや詐欺行為にも注意が必要です。

ポンデザール周辺の治安

・パリ中心部で治安は良好

・日中は人通りも多く安心して歩ける

・観光地特有の軽犯罪(スリ・置き引き・詐欺)には注意が必要

周辺エリアの治安を詳しく知りたい人、ルーヴル美術館周辺の治安状況・スリ対策を知りたい人はこちらから。

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