オリンピックに向けて準備が進むパリ
紆余曲折あった東京オリンピックが終了し、パラリンピックを控える東京ですが、パリでは2024年のパリオリンピックに向けて着々と準備が進められています。
2019年の火災により今もなお修復作業が続くノートルダム大聖堂は、パリオリンピックに合わせて再オープンすべく工事が進められ、老朽化が問題となっていたフランス芸術の殿堂グラン・パレは、競技会場となることが決まっており、2021年からオリンピックに向けての改装工事に入っています。
その他にもフランス各地で、オリンピックに向けて工事や会場設置の準備が進んでいます。
パリオリンピックでは、東京オリンピックで行われた31種目に新たにブレイクダンスを加えた32の競技が行われることになっています。
競技はもちろんパリだけでなく、リヨンやマルセイユ、ニースなどフランス中で行われます。
32種目中24種目がパリとパリ近郊で行われることがすでに決まっており、その中にはなんとヴェルサイユ宮殿も含まれています。
世界遺産に作られる競技会場がどんなものになるのか楽しみですね。
そこで、paris magazineでは、歴史的建造物や世界遺産を多く保有するパリでどんな場所が競技会場になるのか、これから少しづつ紹介していきたいと思います。
まず第一回目は、夜景が美しいコンコルド広場です。
コンコルド広場がオリンピック競技会場へ!
コンコルド広場ってどんなところ?
コンコルド広場はシャンゼリゼ通りとチュイルリー公園に挟まれた広場で、世界遺産にも登録されています。
広場の中心からは北西側にシャンゼリゼ通りと凱旋門が、反対側にはチュイルリー公園とその先にルーヴル美術館が見える場所にあります。
回りには高級ホテルが並び、広場から繋がるコンコルド橋を渡ると、正面には同じく世界遺産に登録されているブルボン宮が見えます。
また、広場からは遠くにエッフェル塔を眺めることも出来ます。
街灯がたくさん並び、遮るものが何もない広場は、夜になると車のライトも合わさって美しい夜景スポットになります。
そんな最高のロケーションを持つコンコルド広場がオリンピックの競技会場へと姿を変えます。
コンコルド広場といえば、フランス革命の際にルイ16世とマリーアントワネットらがギロチン処刑された場所として有名です。
二人を始めとして1300人以上もの人がコンコルド広場でギロチンによって処刑されたとされています。
現在は彫刻が美しい噴水が置かれ、エジプト国王から贈られたオベリスクがそびえ立つ美しい広場になり、その影もありません。
車の交通量も多く観光客で賑わう広場ですが、どことなく物悲しさを感じるのはそういった歴史のせいかもしれません。
どんな競技が行われる?
そんな歴史を持つコンコルド広場では、3✕3バスケットボール、BMXフリースタイル、ブレイクダンス、スケートボードの4種目が行われます。
東京オリンピックで初めて取り入れられた3種目と、パリオリンピックで初めて正式種目となるブレイクダンスを含む、都市型スポーツの競技会場となります。
スケートボード会場(ストリート)は約6100人、スケートボード会場(パーク)は約7100人、BMXフリースタイル会場は約5000人、バウケットボール会場も同じく5000人ほどの観客を収容予定です。
会場はかなり盛り上がりそうですね。
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