paris magazineではパリオリンピックに向けて、パリとパリ近郊の競技会場を紹介しています。
パリオリンピックで行われる32種目のうち24種目が、パリとパリ近郊の競技会場で行われることが発表されています。
その中にはヴェルサイユ宮殿も含まれており、たくさんの世界遺産や歴史的建造物を持つフランスならではの競技会場となることが予想されます。
前回はコンコルド広場が競技場へ変わることを紹介しましたが、今回はパリのシンボルエッフェル塔です。
エッフェル塔周辺がオリンピック競技会場へ!
エッフェル塔と言えばパリで一番人気の観光スポットではないでしょうか。
パリ万博のために建設された当時は、奇抜な外観のために賛否両論あったエッフェル塔ですが、今では世界中から観光客が訪れています。
そんなエッフェル塔のふもとのシャン・ド・マルス公園とイエナ橋がオリンピック競技会場へと姿を変えます。
シャン・ド・マルス公園には屋外型の臨時競技会場が設置され、エッフェル塔とエコール・ミリテール(陸軍士官学校)に挟まれた最高のロケーションで競技が行われます。
シャン・ド・マルス公園 / ビーチバレー、ブラインドサッカー
シャン・ド・マルス公園ではオリンピックではビーチバレー、パラリンピックではブラインドサッカーが行われる予定になっています。
シャン・ド・マルス公園は世界遺産にも登録されている公園で、普段はたくさんのパリジャンや観光客で賑わいます。
縦長の公園の中心には広範囲に芝生が張られており、夏はエッフェル塔を眺めながらピクニックを楽しむ人々で溢れます。
面積は24,3haもあり、中央には車道が横切る広大な公園が競技会場へと姿を変えます。
工事はまだ始まっていませんが、競技場の設置が楽しみですね。
イエナ橋
イエナ橋ではオリンピックではトライアスロン、自転車競技(ロード)、陸上(マラソン、20km競歩)、マラソンスイミングのスタート地点となります。
パラリンピックでもトライアスロンの出発地点となります。
マラソンスイミングはなんとセーヌ川で行う計画のようですが、今のセーヌ川はとてもじゃありませんが泳げるような美しい川ではありません。
どうなるのでしょうか…。
イエナ橋には観客スペースが設置され、橋全体が観客席になるようです。
また、イエナ橋の正面にあるトロカデロ庭園には巨大スクリーンが設置され、競技のライブ映像を見ることができるパブリックビューイングスペースとなります。
実は、トロカデロ庭園には東京オリンピック開催中もスクリーンが設置されており、競技の様子が放送されていたんです。
東京から遠く離れたパリでも、東京オリンピックは盛り上がりを見せていました。
エッフェル塔周辺一帯の歩行者天国化
エッフェル塔からセーヌ川を渡ってトロカデロ庭園、トロカデロ広場までの一帯のリノベーション計画が進んでいるのを皆さんご存知ですか?
パリオリンピックに合わせてこれらの地域を完全歩行者天国へと変えるべく、すでに工事が始まっています。
このあたりは車の交通量が多い場所でもあるので、歩行者天国となれば観光客にとっても嬉しいことですよね。
まず、セーヌ川に架かるイエナ橋には中央に芝生がひかれ、ピクニックなども出来る緑地スペースへと変わります。
緊急車両を除いて車両は通行出来ません。
イエナ橋を渡ったところのトロカデロ側の交差点には、半屋外施設が2ヶ所作られ、イベントなどに使用される予定です。
オリンピックの際も、案内所などが設置されるかもしれません。
大きな噴水があるトロカデロ庭園も、より美しい公園へとリノベーションされます。
シャイヨー宮周辺は変更の予定はありませんが、トロカデロ広場は芝生がひかれ、イエナ橋同様、ピクニックなどもできる緑地スペースとなります。
現在のトロカデロ広場は、環状道路の真ん中にあるため立ち入ることが出来ないので、リノベーションで大きく変わることになりそうです。
完成後は、少し遠いですがエッフェル塔が正面に見える緑地スペースになります。
パリオリンピックの際は、リノベーションされたこれらの場所に観客席や巨大スクリーンが臨時で設置され、オリンピック会場として変身するわけですね。
どんなふうに変わるのか今から楽しみです。
INFORMATION