ショップやカフェが立ち並ぶにぎやかなサンジェルマン・デ・プレ地区に堂々と立つ教会がローマカトリックのサン・シュルピス教会です。
ノートルダム大聖堂よりも少し小さいだけの、パリで二番目に大きな教会です。歴史的建造物にも指定されています。設計はルーヴル美術館やヴェルサイユ宮殿を設計したルイ・ル・ヴォーによるもの。
神聖な空気が漂うサン・シュルピス教会。パリに行ったらぜひ訪れたい教会です。
見どころ
映画にもなった小説 ダ・ヴィンチ・コードに登場したことでも有名になったサン・シュルピス教会。
それだけではなく芸術的な見学ポイントもあるので、訪れる際はぜひじっくり見学してみてください。
パイプオルガン
入口を入って後ろを振り返ると、頭上には大きなパイプオルガンがあります。
アリスティド・カヴァイエ・コルによって造られたこのパイプオルガンは、世界でも最大規模のものだそう。高い位置にあるので大きさがわかりにくいですが、とても大きく重厚な雰囲気を醸し出しています。
パイプオルガンは、毎週日曜のミサ(9時、11時、18時30分)で演奏されます。
ドラクロワのフレスコ画
サン・シュルピス教会はいくつもの芸術作品を収蔵しており、なかでもドラクロワのフレスコ画は必見です。
フレスコ画は入り口を入ってすぐの右手に描かれています。壁と天井一面に描かれた絵画はかなりの大きさです。しっかり“ドラクロワの作品”というプレートも付いています。
窓の左手にあるのが、「天使とヤコブの闘い」、右手には「神殿を追われるヘリオドロス」、天井に描かれているのが「悪魔を撃つ大天使ミカエル」です。
これほどの作品が無料で見られるなんてとても贅沢ですよね。
ドラクロワはこの作品を仕上げるために、教会からほど近いサン・ジェルマン・デ・プレ地区のアパルトマンに住居兼アトリエを構えています。
現在はそのアパルトマンはドラクロワ美術館として公開されています。興味のある方はそちらも合わせて見てみるとドラクロワの作品を見比べることができ、おもしろいですよ。
教会からドラクロワ美術館までは徒歩10分ほどです。
オベリスク
教会の左側の通路を進むと、左手にオベリスクを見つけることができます。これは「グノモンの日時計」と呼ばれる日時計。オベリスクの中心を走るラインは、正確に南北を示す子午線になっています。
- アドレス
- 2 Rue Palatine, 75006 Paris
- 開館時間
- 8:00〜19:30
- 入場料
- 無料
- 公式サイト
- サン・シュルピス教会
- 最寄り駅
- ◇地下鉄4番線
- サン・シュルピス(Saint-Sulpice)駅
- ◇地下鉄10番線
- マビヨン(Mabillon)駅
サン・シュルピス教会 / Église Saint-Sulpice
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