パリ旅行を計画しているけど治安が不安…という人は多いのでは?ネットやSNSではパリの治安は最悪!というような投稿も多く不安になってしまいますよね。実際のパリの治安はどうなのか、正しい情報を知って、旅行前に不安をなくしましょう。
今回はパリの中でも特に治安が悪いといわれる北駅と東駅を含むパリ10区の治安を紹介していきます。パリ10区で避けるべき場所や滞在先としてはどうなのか?など、旅行に行く前に知っておきたい治安情報をご紹介します。
目次
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パリ10区ってどんなエリア?観光者にとっての魅力と特徴

パリ10区は、パリの中心からやや北東に位置するエリア。大きく分けると、北駅(Gare du Nord)と東駅(Gare de l’Est)エリア・サンマルタン運河(Canal Saint-Martin)・レピュブリック(République)の3つに分けることができます。
北駅(Gare du Nord)と東駅(Gare de l’Est)は、どちらも国際線や地方都市行きのTGVが出るパリの主要駅。ビジネスマン、旅行客、通勤客と多くの人が行き交う場所です。

10区の東側にあるのが、サン・マルタン運河(Canal Saint-Martin)。周りには、カフェや雑貨屋が並ぶおしゃれなエリアです。ショッピングエリアとしても人気なので、行ってみようと考えている人も多いのでは?地元の若者やアーティストにも人気の場所で、観光地というより“ローカルなパリ”を感じられるエリアです。
さらに南側に下ると、レピュブリック広場(Place de la République)があります。広場を囲むようにレストラン、バー、ショップが集まり、観光者でも地元民でもにぎわう、活気のあるスポットです。ただ、ここは頻繁に集会やデモの会場となっています。感情的になって危険な行為に出る人もいるのため、そういうときには近づくのは避けたい場所です。
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パリ10区の治安はいい?それとも悪い?

パリ10区を歩く際は、場所によってはかなり注意が必要です。10区全体をひとくくりに「危ない」というのはもったいないですが、実際に旅行者がトラブルに巻き込まれることも多くあります。
北駅・東駅周辺は不必要に近づかないで
北駅・東駅周辺は、パリでもっとも警戒すべきエリアのひとつ。この2つの駅は、フランス国内だけでなく、ヨーロッパ各国に向かう国際列車の発着点でもあります。ユーロスターでロンドンに行くのもここから。観光客や通勤での利用者が多く、スリにとっては格好の活動の場になってしまっているんです。
駅の周辺の雰囲気は正直ちょっとカオス。駅を出てすぐのエリアには、手荷物を持った観光客、急いでいるビジネスマン、道端に座り込む人、なにやら話しかけてくる人…とにかく人種も目的もバラバラな人たちが行き交っています。
特に夜になると雰囲気はガラッと変わります。薄暗い路地にはホームレスが寝ていたり、時にはドラッグの売買が見られることも。女性の一人歩きは避けたほうがいいですし、スマホを見ながらのんびり歩いていると、あっという間にスリに狙われます。
このあたりは家賃相場もほかのエリアと比べて安め。そのため貧しい人や移民が多く住み、治安の悪さへとつながっています。
どんな犯罪が多いの?
10区で多いのは次のような軽犯罪。
このように観光客をターゲットにした犯行が目立ちます。スリは、混雑した地下鉄内で財布やスマホを抜き取られる、カフェやレストランで足元に置いたバッグが消えていたなど。
ひったくりは、歩道でスマホを使っていたら、バイクにひったくられたというケースがあります。
ほかには、カタコトの英語などで署名を装って話しかけ、その隙に財布を盗むという、署名詐欺などもよく見られます。
いずれも「気づいたらやられてた」というケースが多く、注意力を少しでも緩めると被害に遭うリスクが高まります。
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危険が多いのはどのエリア?
パリ10区はサンマルタン運河沿いとレピュブリック駅周辺を除いては、十分に注意が必要と考えるべき。その中でも特に注意すべき場所、避けるべきエリアをご紹介します。
特に警戒すべきは、北駅(Gare du Nord)と東駅(Gare de l’Est)です。地方やフランス国外へ向かう電車が出ているため人の出入りが激しく、観光客や移民、ビジネスマン、地元の若者など、さまざまな人が行き交います。観光地らしい観光地はないので近づくことはあまりないと思いますが、地方や国外へ向かうために駅を利用する場合は十分に気をつける必要があります。
駅周辺は夜になると雰囲気が一変し、ホームレスやドラッグの売人が目立つエリアも。薄暗い通りや裏路地は特に避けるべきです。女性の一人歩きはおすすめしませんし、荷物の管理にも十分気をつける必要があります。「パリの洗礼を受けたくない」なら、このエリアでの行動は慎重に。
10区は滞在場所としておすすめ?安全に泊まれるのはここ!
10区に絶対泊まっちゃダメ!…というわけではありません。選ぶ場所さえ間違えなければ、むしろおすすめできるエリアでもあります。
レピュブリック駅からサン=マルタン運河沿いはおすすめ
おすすめできる場所としては、レピュブリック駅からサン=マルタン運河沿いにかけてのエリア。このあたりは昼も夜も人通りがあり、おしゃれなカフェやレストランも多いので、女性の一人旅でも安心感があります。現地のパリジャンが暮らすリアルな雰囲気も味わえるので、「パリっぽさ」を楽しみたい人にはぴったり。

ホテルもこぢんまりしたブティック系が多く、パリらしさを感じられるところが多いのが魅力です。
サンマルタン沿いに立つ Le Citizen Hotelはデザインがかわいくリーズナブルな価格でおすすめ。運河沿いなので人通りもあって夜遅く出歩くにも安心です。スタッフも親切で、リピーターが多いのも納得。
レピュブリック駅近くのHotel Taylorもおすすめ。駅チカでコスパも◎。内装がスタイリッシュで落ち着けます。
Hôtel Providenceもレピュブリック近くでおすすめできるホテル。フォトジェニックな内装で、感度高めな人に人気です。ホテル内のレストランも雰囲気◎。
注意点としては、サンマルタン運河沿いでもあまり北側はおすすめしません。東駅やジョレス駅に近くなると人通りも減り、にぎやかさがなくなります。ホテルを選ぶ場合はレピュブリック駅寄りの場所を選んでくださいね。
Klook.comもし北駅・東駅周辺に泊まるなら?
どうしても早朝出発の電車がある、あるいは出張などで駅周辺に泊まる必要がある場合は、信頼できる大手ホテルを選んで。フロントが24時間対応、セキュリティがしっかりしている、周囲の通りが比較的明るく、人通りがある、などの条件をチェック。
Booking.comやGoogleのレビューをしっかり読むのも大事です。価格が安すぎるホテルは、それなりの理由があります。
パリ10区は「治安が悪い」とひとくくりにされがちですが、実はエリアによって全然違います。北駅・東駅のまわりは確かに注意が必要。でも、ちょっと足を伸ばせば、安全でおしゃれで、おいししいものが揃った場所もあるんです。旅を台無しにしないためにも、「どこに泊まるか」「どこを歩くか」は本当に大事。地図とレビューを味方にしつつ、賢く楽しいパリ旅を!
絶対やって!安全に旅行するためのスリ・防犯対策
スリ被害やトラブルを避けるために注意するべきポイントをまとめます。10区に限らず、パリ旅行で役立つ対策ばかりになっています。しっかりチェックして旅行中に実践してくださいね。
パリ10区はローカルで多国籍な雰囲気が魅力。しかし、治安に不安が多いのも事実です。危険な地域にホテルをとったりむやみに出歩くのを避け、防犯意識を持つことでトラブルの危険は減らせます。サン・マルタン運河などパリ10区の魅力を存分に味わってくださいね。