プチ・パレは1900年のパリ万博の際に美術展示場として建てられた建物です。万博終了後に美術館としてオープンしました。
その建物の美しさもあり、現在では無料ながら見ごたえのある美術館として人気です。そんなプチ・パレの見どころや基本情報をご紹介していきます。
パリ万博の遺産「プチ・パレ」
プチ・パレは1900年のパリ万博の際に、グラン・パレ、アレクサンドル3世橋とともに建設されました。
特徴はイオニア式の列柱に美しい彫刻が施されたファサードと大きな窓。伝統的な建築素材である石とガラスを見事に組み合わせた外観は、万博開催当時、脚光を浴びたそう。
パリ万博終了後、美術館としてオープンし現在のプチ・パレが生まれました。今では多くの人が訪れる人気の美術館となっています。
見どころ
常設展は無料でありながら、有名画家の作品も展示。ドラクロワの絵画をはじめとして、彫刻、調度品、宝飾など幅広い作品を楽しむことができます。行って損はない見どころ満載の美術館です。
明るく開放的な空間
プチ・パレは美術館としては少し変わった作りをしています。それは大きな窓からたくさんの光が入ってくること。
繊細な美術品にとって直射日光は大敵。コレクションを適切な状態で保存するために、美術館は日を遮ったり閉塞的な場所であることが多いものです。
しかし、プチ・パレはそんな常識を打ち破る、大きな窓から日が差し込む開放的な美術館になっているんです。
大きな窓がいくつも設置されたプチ・パレの建築構造は、もともとは美術品の展示にとって最適とは程遠いものでした。
それが2001年から4年もの年月をかけて行われた改修工事で、広々とした展示空間や明るい美術館を作ることに成功しました。ぜひ明るい自然光のもとでアートを楽しんでくださいね。
カフェレストラン
プチ・パレは館内にカフェレストランを併設しています。カフェレストランは中庭に面したところに位置していて雰囲気抜群です。
このカフェレストランの人気ポイントはなんといってもテラス席。テラス席は中庭を囲む回廊部分に設置されています。中庭はエキゾチックな植物から日本の桜まで、世界中の植物がいっぱい。騒がしいパリの街とは別世界のような場所です。
ランチメニューもあるので食事を取ることもできますが種類は少なめ。テラス席でのんびりティータイムを過ごすのがおすすめです。テラスの各テーブルは十分なスペースを空けて配置されているので、他のお客さんと席が近すぎて落ち着けないということもありません。
アート巡りで疲れたときは、プチ・パレの美しい建築と庭の植物を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。
- アドレス
- Avenue Winston Churchill, 75008 Paris
- 営業時間
- ◇美術館
- 10:00〜18:00
- ◇カフェレストラン
- 10:00〜17:00
- (テラスの利用は17:30まで)
- 夜間営業日
- 金曜日
- 21:00まで
- (カフェレストランは20:00まで。テラス席は20:30まで利用可能。)
- 定休日
- 月曜定休、1月1日、5月1日、7月14日、11月11日、12月25日
- 美術館入場料
- 常設展:無料
- 特別展示:11€
- ◇チケット購入はこちらから
- プチ・パレチケット購入公式サイト
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 利用できません
- 公式サイト
- プチ・パレ
- 最寄り駅
- 地下鉄1・13番線
- シャンゼリゼ−クレモンソー(Champs-Elysées-Clémenceau)駅
プチ・パレ / Petit Palais
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