パリで一番おいしいバゲットを選ぶ「バゲットコンクール」が今年も開催されました。
今年は135本のバゲットがコンクールに持ち込まれました。
パン職人にとって大変名誉あるこの賞、今年は誰が手にしたのでしょうか。
スポンサーリンク
パリ市バゲットコンクール
パリ市によって毎年開催されている、「パリ市バゲットコンクール」。パリのパン職人を対象としてバゲットのおいしさを競うコンクールです。
コンクール直後には優勝者のお店に行列ができるなど、パリジャンも毎年開催を楽しみにしています。
過去の優勝者の例から、優勝後は約30%もお店の売上が伸びるのだそう。フランスだけでなく世界中から取材の申込みがきて、お店の知名度は一気に上がります。
パン職人にとっては人生が大きく変わる名誉ある賞です。
審査基準
審査を受けるバゲットは、次のような条件を満たしている必要があります。
- 長さ:50cm〜55cm
- 重さ:250g〜270g
- 塩分量:1kgあたり最大18g
今年はコンクールに持ち込まれたバゲット135本中、57本がこの条件を満たしていなかったため失格となっています。審査は残りの78本で行われました。
上記の条件を満たしたバゲットは、味、見た目、焼き加減、食感などの項目で審査されます。
優勝するとどうなる?
優勝者には賞金4,000€が与えられます。
さらに大統領官邸エリゼ宮の公式パン職人となり、1年間パンを納めることになります。
エリゼ宮では世界各国の来賓を迎えて食事が振る舞われることもあるでしょうから、責任重大ですね。
スポンサーリンク
2022年優勝者は?
2022年の優勝者は、15区にあるパン屋Frédéric ComynのDamien Dedunさんが受賞しました!
Damienさんは14歳からパン職人の仕事を始め、20年もの間この仕事を続けているのだそう。優勝の喜びは言葉では言い表せないほどでしょうね。
INFORMATION
Frédéric Comyn
その他の入賞者
その他の入賞者9名を紹介します。(受賞者氏名/パン屋の名前/アドレス)
- Khemoussi Mansour 【Aux Délices de Glacière】− 90, boulevard Auguste Blanqui (13区)
- Tsuchun Chang【La Parisienne Saint-Domnique】− 85, rue Saint-Dominique (7区)
- Filipe Lourenço Carpinteiro【Maison Lohezic】− 143, rue de Courcelles (17区)
- Youssef Mnakri【Boulangerie Tembely】− 33, rue Myrha (18区)
- Linlong Sang【Boulangerie L’Abeille】− 235, rue de Bercy (12区)
- Thierry Guyot【Boulangerie Guyot】− 28, rue Monge (5区)
- Renaud Lefrançois【Magali Charonne】− 135, rue de Charonne (11区)
- Louis Blavette【Les Frères Blavette】− 69, rue Daguerre (14区)
- Montassar Taouai【La Boulange】− 69, boulevard Barbès (18区)