パリのモンマルトルの丘にある「ジュテームの壁(Le mur des je t’aime)」を知っていますか?世界中の言葉で「愛してる」と書いてある、ロマンティックなスポットです。
ここではジュテームの壁への行き方、営業時間などを写真とともにお届けしていきます。
目次
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Klook.comジュテームの壁って?
パリ、 モンマルトルの丘にひっそりと佇む芸術作品、ジュテームの壁(Le mur des je t’aime)。
2000年に作られたこの壁は、世界中の言語で「愛してる」という言葉が刻まれた壁です。赤色のかけらのような模様は、壊れた心の破片を表しています。
壁=隔てるもの、というイメージを逆手にとり、“愛”という気持ちをつなぐ場として昇華された、少し不思議でとてもロマンティックなスポットです。
ジュテームの壁はどこにある?
ジュテームの壁があるのはパリ18区、モンマルトルの丘。アベス駅裏手の小さな公園の片隅に位置しています。
ジュテームの壁を写真で見たり聞いたりしたことがあっても、意識して探さないと見逃してしまうほどひっそりとした存在です。
モンマルトルの石畳やカフェを楽しみながら、ふらっと立ち寄るのにぴったりの場所ですよ。
ジュテームの壁への行き方・最寄り駅
ジュテームの壁はすぐ近くに地下鉄の駅があるので、地下鉄で行くのがもっとも簡単なアクセス方法です。
最寄り駅は地下鉄12番線のアベス駅。駅を出て後ろを振り向くと小さな公園があり、その中にジュテームの壁があります。
●モンマルトル散策しながら向かうのもおすすめ
モンマルトルの丘は街散策が楽しい場所なので、少し離れた駅で降りてモンマルトル散策をしながらジュテームの壁に向かうのもおすすめの方法です。
その場合は地下鉄2番線のブランシュ駅・ピガール駅・アンヴェール駅のどこかで降りるのがいいですよ。
ブランシュ駅はムーラン・ルージュがある駅で、アンヴェール駅はサクレ・クール寺院への最寄り駅です。3つの駅のなかでは、ピガール駅がもっともジュテームの壁に近く、徒歩6分ほどです。
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ジュテームの壁の営業時間
ジュテームの壁は「Square Jehan Rictus」という小さな公園の中にあるので、アクセス時間はこの公園のアクセス時間に準じます。
パリの公園や広場は24時間いつでもアクセスできるのではなく、夜になると門が閉められ入れなくなります。小さな公園の場合は大きな門があるわけではないので、実際には営業時間が終わっても入ることができるのですが。
ジュテームの壁の公園の開園時間は月曜から金曜は8時オープン、土日祝日は9時オープンです。
閉園時間は季節ごとに異なります。もっとも日が長く観光ハイシーズンである5月から8月は20時30分まで開いています。
ジュテームの壁の入場料
ジュテームの壁を見学するのに入場料などはありません。
公園が開いている時間であれば誰でもアクセスでき、写真を撮ったりベンチで一息ついたり、自由に過ごしてOKです。
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ジュテームの壁って?楽しみ方と歴史

ジューテームの壁の大きさは約40㎡、612枚のタイルで構成されています。表示されている「Je t’aime」は311回以上、およそ250言語以上にわたっています。
壁に散りばめられた“赤いかけら”は「壊れた心の破片」を表していて、それを集めてひとつの“ハート”にするという概念を表現しているとのこと。


ここを訪れたらやっぱり日本語で書かれた言葉を見つけたいですよね。日本語では「愛してる」と「大好き」の2種類があります。探してみてくださいね。
ジュテームの壁はフォトスポットとしても人気。カップルでの記念写真はもちろん、セルフィーでも映える1枚が撮影できます。
周辺の雰囲気も魅力的。モンマルトル特有のアーティスティックな通りや静かな公園に包まれているので、観光の合間にほっと一息つくのにもぴったりです。
ジュテームの壁を作った人
ジュテームの壁の制作者は、アーティストFrédéric BaronさんとカリグラフィーアーティストのClaire Kitoさん。
Frédéric Baronさんが1990年代初頭、パリで友人や通りすがりの人に「あなたの言葉で“Je t’aime(愛してる)”を書いてください」と呼びかけ、様々な言語で「Je t’aime」が手書きされた言葉を集め始めました。
その後、彼はカリグラフィーアーティストClaire Kitoさんと出会い、集めた“Je t’aime”の手書きをもとに一つの壁にまとめるプロジェクトを立ち上げます。
さらに、芸術的・構造的に壁を作る際には、壁面アートの専門家Daniel Boulogneさんが参加しました。
2000年に壁は完成・公開されました。この作品は、言語と文化の壁を越えて “愛” を共有し、あらゆる国・あらゆる人々をつなぐメッセージを届けることを目的としています。
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ジュテームの壁周辺の治安は?
ジュテームの壁があるのはパリ18区。18区と聞くと、治安は大丈夫かな?と心配になる人も多いのではないでしょうか。
たしかに、18区はパリでもっとも治安の悪いエリアのひとつ。18区内には避けるべき場所がたくさんあります。しかし、モンマルトルエリアは治安が悪いわけではありません。
特に観光で訪れるような場所は人も多く、昼間は特に心配いりません。夜は明かりが少なくひと気のない道が増えるので、なるべく人がたくさんいる場所を通るようにすると安心です。
観光地特有の軽犯罪に注意
モンマルトルエリアは18区の中では治安は悪くないとはいえ、観光地特有の軽犯罪には注意が必要です。よくあるのは、スリ、ひったくり、ぼったくり、署名詐欺などです。
サクレ・クール寺院からテルトル広場周辺にかけては観光客が多くかなり混雑しているため、スリの格好の活動場所になっています。人混みを歩くときは、バッグを体の前に持ち、財布やスマホはバッグの取り出しにくい場所に収納しましょう。
また、このエリアでは少し強引な押し売りや勧誘もみられます。ぼったくりの可能性もあるので、安易に声掛けにのって商品を買ったり、絵を書いてもらうのは避けましょう。
ジュテームの壁の周辺は混雑レベルはかなり下がります。スリの危険度は減りますが、反対にひったくりの危険性が出てきます。
モンマルトルの丘は細くカーブする道が多いため、車通りは多くはありません。そのためバイクが進みやすく、ひと気のない道ではバイクでのひったくりが考えられます。
バッグは車道と反対側に持つなど、注意して歩きましょう。
夜の地下鉄駅周辺は要注意
モンマルトルエリアで注意したいのは、地下鉄2番線(ブランシュ駅、ピガール駅、アンヴェール駅)と4番線(バルベス・ロシュショアール駅、シャトー・ルージュ駅)の周辺です。
2番線の駅周辺は夜の繁華街となっていて、夜になるとガラッと雰囲気が変わります。昼間は地下鉄の利用者やモンマルトルへ向かう観光客で人通りも多いですが、夜は酔っ払いやホームレスが目立ち、雰囲気はよくありません。
帰宅ラッシュの時間帯以降は人が減るので、それ以降の時間は駅の周りではもたもたせず、すぐに地下鉄やタクシーで帰りましょう。
18区内の4番線が通るエリアは治安がよくありません。貧困層が多く住んでいることから、街の清掃も行き届かず環境はよくありません。
4番線はパリを縦断していて便利ですし、シャトー・ルージュ駅はサクレ・クール寺院まで徒歩10分の位置にありますが、モンマルトルへ向かう際にシャトー・ルージュ駅を利用するのはやめましょう。ほとんどの観光客はアンヴェール駅、アベス駅(12番線)、ピガール駅、ブランシュ駅を利用しています。
モンマルトルエリア、18区の治安をもっと詳しく知りたい人はこちらの記事から。
「ジュテームの壁」は単なるロマンティックスポットではなく、愛で壁を超えよう、という全世界へのメッセージ。このメッセージがパリを訪れるたくさんの人に届くといいですよね。




