ピカソ美術館はマレ地区の中心にある、スペイン人画家パブロ・ピカソの作品を展示する美術館です。
ピカソの名を冠す美術館は世界に五つあります。
なかでもこのパリのピカソ美術館は、ピカソ自身が手元に置きたいと望み、最後まで手放さなかった貴重な作品を含む膨大な数のピカソコレクションを収蔵しています。
現在ピカソ美術館となっている建物は、以前はオテル・サレと呼ばれた邸宅でした。
ルイ14世の時代に塩税徴収官ピエール・オーベールが贅を尽くして建てたことから、オテル・サレ(塩の館)と呼ばれました。
歴史的建造物にも認定されている歴史ある建築物です。


ピカソ美術館の成り立ち
ピカソはスペイン アンダルシア地方で生まれましたが、19歳でパリに移住してからはほとんどをフランスで過ごしました。
亡くなった後も、南フランスにあるヴォーヴナルグ城に埋葬されています。
ピカソは生前、「古い家が好き」と話しており、オテル・サレが彼のお気に入りだったことから、ピカソが亡くなった翌年にオテル・サレをピカソ美術館にすることが決まりました。
そこから改修工事が始まり、1985年にピカソ美術館がオープンしました。
ピカソは遺言を残さずこの世を去ったため、遺産相続の際に巨額の相続税が発生し、ピカソの多くの作品が相続税としてフランスに収められました。
収められた相続税の中には、ピカソ自身が売却を拒み、決して手放さなかった作品も多く含まれました。
このような理由で、パリのピカソ美術館にはピカソ自身が最後まで手元においておいた貴重な作品が多く展示されているのです。
見どころ
ピカソは多くの作風を持つことで有名で、それぞれが「○○の時代」などと呼ばれていますが、美術館では各時代ごとに作品を展示しています。
作風の違いを感じながら見ていくと変化が分かり面白いでしょう。
また、ピカソは絵画のイメージが強いですが、多くの彫刻も作成しました。
パリのピカソ美術館には彫刻作品も多く展示されているのでじっくり鑑賞してください。
主な有名作品




ピカソが収集したコレクションも展示
ピカソ自身が収集した他のアーティストたちの作品も展示されています。
ルノワールにセザンヌ、ドガ、ユトリロ、シャガールなど、ピカソが好んで求めた絵画だと思うと、違った視点で作品を見ることができそうですね。
お土産コーナー
お土産コーナーにはピカソの作品集やポスター、ポストカードをはじめ、ピカソの作品をデザインしたグッズなどが充実しています。
絵本などもあり、お子さんがアートに触れるきっかけとしてお土産に購入するのも良さそうです。


基本情報
ピカソ美術館 / Musée Picasso
- アドレス
- 5 Rue de Thorigny, 75003 Paris
- 営業時間
- ・火曜日〜金曜日
- 10:30〜18:00
- (教育機関のバカンス期間中は9:30〜18:00)
- ・土曜日、日曜日、祝日
- 9:30〜18:00
- 定休日
- 月曜定休、1月1日、5月1日、12月25日
- 美術館入場料
- 14€
- (18歳未満は無料)
- 第一日曜日無料
- ◇チケット購入はこちらから ⇒ ピカソ美術館チケット予約公式サイト
- ◇日本語での購入はこちらから ⇒ ピカソ美術館チケット購入サイト
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 可能
- 公式サイト
- ピカソ美術館
- 最寄り駅
- ◇地下鉄1番線
- サン・ポール(Saint-Paul)駅
- ◇地下鉄8番線
- サン=セバスチャン・フロワサール(Saint-Sébastien Froissart)駅
または シュマン・ヴェール(Chemin Vert)駅
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