「ル プチ ブイヨン ファラモン」はシャトレ地区にある人気のレストラン。駅から近くアクセスも抜群、なによりリーズナブルにフランス料理が楽しめるのが人気の理由です。
雰囲気はカジュアルで、にぎやかに食事が楽しめます。かしこまったレストランではなく、気軽に安くフランス料理を楽しみたい方にぴったりのレストランです。
目次
ここがおすすめ!「ル プチ ブイヨン ファラモン」
「ル プチ ブイヨン ファラモン」は、華やかなインテリアの中でフランスの代表的な料理が食べられるレストランです。
リーズナブルにフランス料理が食べられる
ファラモンは大衆食堂として創業した名残りで、現在でもリーズナブルに食事が楽しめるレストランとして知られています。提供されるのはどれもフランスで親しまれている料理ばかり。せっかくフランスに来たからには伝統的なフランス料理を味わいたい!という方にぴったりです。
メニューにはコースはなく、単品で注文する形です。ひとつひとつの料理はそれほどボリュームはないので、前菜・メイン・デザートと注文しても十分に食べられる量ですよ。
前菜にはシンプルなウフ・マヨネーズ、定番のエスカルゴ、鶏のテリーヌなどなど。どれも7ユーロ以下で楽しめます。
メイン料理もフランスの定番料理がずらり。どれにしようか迷ってしまいます。肉料理が多いですが、ズッキーニのファルシや魚料理もありますよ。
値段は10ユーロ前後という驚きの値段設定。行列嫌いのフランス人が列を作るのも無理はありません。
もちろん、デザートにもフランス名物が並びます。
フランスといえば多くのスイーツを生み出していますよね。フィナンシェ、タルトタタン、ムース・オ・ショコラ、クレームブリュレ、プロフィットロール…全てファラモンで食べることができますよ。ほかにもたくさんあるので、甘いものが好きな方は要チェックです。
ワインを始め、食前酒などもリーズナブルな値段で取り揃えているので、お酒を楽しみたい方にもぴったり。
公式サイトでは日本語でメニューを見ることもできます。行ってみたい!と思った方はぜひ見てみてくださいね。
華やかで歴史あるインテリア
創業は1832年と長い歴史を持つファラモン。レストランの建物は4階建てになっていて、外観は木組みのかわいらしい雰囲気です。
店内は外観よりもデコラティブな装飾でとっても華やか。1900年のパリ万博を機に改装された店内は、壁一面の大きな鏡と植物モチーフの絵が特徴です。さらに、赤いベロアのシートやレトロな照明など、おしゃれなアイテムがいたるところに散りばめられています。
古き良き時代のパリを感じられる内装は、歴史あるレストランならでは。おしゃれなレストランや高級レストランはパリにいくつもありますが、ファラモンのようにパリの歴史を感じられるレストランは多くはありません。
テラスにも席があるので夏はテラス席もいいですが、せっかくなら店内で食事を楽しみたいところ。昔ながらのパリを感じたい方はぜひ行ってみてくださいね。
レストランは1〜3階までありますが、一般客が案内されるのは2階まで。実は3階は個室になっていて、貸切で予約客のみが利用できるようになっているんです。個室は4つあり、2人〜15人ほどまでの貸切が可能です。
予約料はかかりますが、特別なイベントを考えている方にはぴったりかもしれません。詳しくは電話でお店までお問い合わせを。
予約不可!行列は必至
ファラモンでは予約を受け付けていません。そのため、いつも食事時には行列ができています。並ぶのが嫌いといわれるフランス人でさえ、コスパのよさと歴史ある店内のために列に並びます。ファラモンに行く際は行列覚悟で行くしかありません。
ただ、フランス人は日本人と比べて食事の時間が遅めです。早めの時間に行けば、多少行列を避けられるかもしれません。12時〜0時までノンストップで営業しているので、ランチであれば12時前に行って待つ、ディナーなら17時や18時などに行くのがおすすめですよ。
もしすでに長い行列ができている場合、電話番号を預けて列を離れ、順番が来たら電話してもらう、ということも可能です。レストランの周りにはバーなども多いので、そこで順番が来るまで時間を潰す事もできますよ。ウェイターに声をかけて聞いてみてくださいね。
- アドレス
- 24 Rue de la Grande Truanderie, 75001 Paris
- 営業時間
- 12:00 〜 00:00
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- Le Petit Bouillon Pharamond
- メニューはこちらから
- メニュー
- 予約不可
- 最寄り駅
- 地下鉄1・7・11・14番線
- シャトレ(Châtelet)駅
- 地下鉄4番線
- レ・アール(Les Halles)駅
- RER A・B・D線
- シャトレ・レ・アール(Châtelet Les Halles)駅
Le Petit Bouillon Pharamond / ル プチ ブイヨン ファラモン
〝ブイヨン〟って?
〝ブイヨン〟とは、19世紀にパリで生まれたレストラン形態のひとつ。現在フランスでよくみられるレストラン〝ブラッスリー〟の前身ともいわれています。
ブイヨンは生まれた当時は大衆食堂のようなものでした。労働者に安く食事を提供するために作られ、メニューはひとつだけ。スープ(ブイヨン)ボールに入れて提供されたことから、〝ブイヨン〟の名前が付いたそう。
時代はアール・ヌーヴォーが人気を博していて、レストランの内装にも大きな影響を及ぼしました。木製家具に壁には大きな鏡、天井は高く、植物モチーフの装飾で壁から天井が彩られるなど、華やかなインテリアが特徴です。
ちょうど同じ時代に生まれたことから、ブイヨンの内装にもこの特徴が見られます。アール・ヌーヴォーの装飾は今でも多くの人を魅了していて、ブイヨンが人気の理由のひとつでもあります。
ブイヨンは「大衆食堂」「アール・ヌーヴォーデコ」の特徴を残したまま受け継がれ、現在では古き良き時代のパリの雰囲気の中で安くフランス料理が食べられる場所として、フランス人からも観光客からも人気を集めています。
全盛期には250ほどのブイヨンがあったといわれるパリ。現在は数えるほどしか残っていませんが、その多くが当時の面影を残す歴史あるレストランです。このあと、ル プチ ブイヨン ファラモン以外のブイヨンをご紹介するので、気になる方はぜひ行ってみてくださいね。
パリに残る〝ブイヨン〟
ブイヨン シャルティエ
シャルティエはパリに3店舗あります。モンパルナス駅近くと東駅近く、もう一つはグランブールヴァール駅のすぐ近くです。そのなかでももっとも有名なのが、グランブールヴァール駅近くのシャルティエ。人気の理由は歴史的建造物にも指定される歴史ある建物です。
1896年の創業から5000万食を提供してきたといわれるグランブールヴァール店。パリの食の歴史とともに歩んできたレストランともいえそうですね。広い空間にたくさん並べられたテーブルは、大衆食堂として栄えた名残を色濃く残しているように感じます。値段設定もファラモンと同じくらいで、リーズナブルに設定されています。
ただ、グランブールヴァール店は天井が高いため音が響きやすく、かなりガヤガヤした雰囲気です。また、多くが4人がけテーブルになっており、2人組の場合はかなりの確率で相席になります。水とパンも共有することになるため、苦手な方は別のブイヨンがおすすめ。これらの雰囲気も旅行先の食事の楽しみと捉えて楽しめる方は、ぜひ行ってみてくださいね。
- アドレス
- ◆シャルティエ グランブールヴァール店
- 7 Rue du Faubourg Montmartre, 75009 Paris
- ◆シャルティエ モンパルナス店
- 59 Bd du Montparnasse, 75006 Paris
- ◆シャルティエ 東駅店
- 5 Rue du 8 Mai 1945, 75010 Paris
- 営業時間
- 11:30 〜 00:00
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- Bouillon Chartier
- メニューはこちらから
- メニュー
- 予約不可
Bouillon Chartier / ブイヨン シャルティエ
ブイヨン ピガール
ブイヨン ピガールは2017年にオープンした新しいレストランです。ブイヨン シャルティエのファンだったオーナーによって作られた新しいブイヨンはそのコンセプトをしっかり引き継ぎ、低価格で伝統的なフランス料理を提供しています。
内装は現代的なものですが、赤いベンチシートやビストロ風のイスなど、フランスのレストランの昔ながらインテリアも取り入れていてとってもおしゃれです。
- アドレス
- 22 Bd de Clichy, 75018 Paris
- 営業時間
- 12:00 〜 00:00
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- Bouillon Pigalle
- メニューはこちらから
- メニュー
- 予約可
- 公式サイトより予約ができます
- 最寄り駅
- 地下鉄2・12番線
- ピガール(Pigalle)駅
Bouillon Pigalle / ブイヨン ピガール
ブイヨン レピュブリック
レピュブリック店はピガール店の姉妹店にあたります。もともと歴史あるアルザス料理店だった場所に、その面影を残しつつブイヨンらしさを加えた内装で2021年にオープンしました。
ピガール店と価格帯は同じですが、メニューは全く同じというわけではありません。レピュブリックのオープン時の目玉はなんとひとつ1ユーロの生牡蠣!現在は少し値上がりして6つで9,9ユーロですが、それでも破格の値段です。
ピガール、レピュブリックともに行列のできる人気店。予約をするか、早めの時間に行くのがおすすめです。
- アドレス
- 39 Bd du Temple, 75003 Paris
- 営業時間
- 12:00 〜 00:00
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- Bouillon République
- メニューはこちらから
- メニュー
- 予約可
- 公式サイトより予約ができます
- 最寄り駅
- 地下鉄3・5・8・9・11番線
- レピュブリック(République)駅
Bouillon République / ブイヨン レピュブリック
ブイヨン ジュリアン
アール・ヌーヴォーの内装がとにかく美しいジュリアン。この雰囲気のなかでこんなにリーズナブルに食事が楽しめるとは信じられないほどです。
いつも行列ができているので、予約をしていくのがおすすめ。レストランのあるエリアは少し治安が悪いので、夜訪れる場合は注意してくださいね。
- アドレス
- 16 Rue du Faubourg Saint-Denis, 75010 Paris
- 営業時間
- 11:45 〜 00:00
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- Bouillon Julien
- メニューはこちらから
- メニュー
- 予約可
- 公式サイトより予約ができます
- 最寄り駅
- 地下鉄4・8・9番線
- ストラスブールサンドニ(Strasbourg Saint-Denis)駅
Bouillon Julien / ブイヨン ジュリアン
ブイヨン ラシーヌ
こちらもアール・ヌーヴォーの装飾が美しいブイヨン。1996年にリノベーションされた店内は、色使いが美しくとっても華やかです。
ほかのブイヨンと比べると値段設定は少し高めで、カジュアルなブラッスリーやビストロと同じくらいです。しかし、料理は星付きレストランやパリの5つ星ホテル ルテシアで修行を積んだシェフによるもの。クラシックなフランス料理を基本とし、季節ごとにメニューも変わります。
ブイヨンというと、大衆食堂だった名残りから狭い間隔でテーブルが並べられガヤガヤした雰囲気が特徴。しかしラシーヌではゆったりと座席が配置され、よりリッチな雰囲気になっています。ゆったりと食事をしたい方におすすめです。
- アドレス
- 3 Rue Racine, 75006 Paris
- 営業時間
- 12:00 〜 23:00(最終オーダー)
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- Bouillon Racine
- メニューはこちらから
- メニュー
- 予約可
- 公式サイトより予約ができます
- 最寄り駅
- 地下鉄4・10番線
- オデオン(Odéon)駅
- 地下鉄10番線
- クリュニー・ラ・ソルボンヌ(Cluny La Sorbonne)駅
Bouillon Racine / ブイヨン ラシーヌ