パリの北側に位置するクリニャンクール蚤の市は、パリの三大蚤の市のひとつ。かなり規模が大きく、商品も多種多様なものが揃っています。
今回はパリでアンティーク品やヴィンテージアイテムを手に入れたい人から、蚤の市をちょっと散策してみたいという初心者まで、誰でも楽しめるクリニャンクール蚤の市を完全ガイド!おすすめの蚤の市や営業時間、交渉の仕方まで詳しくご紹介していきます。
目次
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クリニャンクール蚤の市って?


クリニャンクール蚤の市はパリのすぐ北、サン・トゥアンに位置する大規模な蚤の市です。日本ではクリニャンクール蚤の市の名前で親しまれていますが、フランスではサン・トゥアン蚤の市と呼ばれています。
ちなみにパリ周辺の蚤の市のなかでも
の3つをパリの三大蚤の市と呼んでいます。それだけ規模が大きく掘り出しがいがある、ということですね。
そのなかでも、クリニャンクール蚤の市はもっとも規模が大きく世界最大級の蚤の市といわれています。アンティーク家具、ヴィンテージ雑貨、絵画、食器、服飾、レコードなど多彩な商品が見つかるのが魅力です。並んでいる店舗・露天は2000以上もあり、ここで見つからないものはないのでは?と思うほど。
蚤の市巡りや、アンティーク品、ビンテージ品、掘り出し物を探すのが好きな人にとっては楽園のような場所ですよ。
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Klook.comクリニャンクール蚤の市はどこにあるの?
クリニャンクール蚤の市はパリの北側に隣接するサン・トゥアンという街にあります。ガイドブックなどではパリの蚤の市として紹介されていますが、正確にはパリのお隣にある蚤の市です。
クリニャンクール蚤の市への行き方・最寄り駅
クリニャンクール蚤の市はパリの外ですが、近くまで地下鉄が通っているので地下鉄でアクセスできます。
最寄り駅は地下鉄4番線の終点、ポルト・ド・クリニャンクール駅です。駅からは10分ほど歩かなければいけません。北に向かってまっすぐ歩くと左手に蚤の市が見えてきます。
⚠クリニャンクール蚤の市の手前にも市場のようなところがあり、偽ブランド品や低品質なアイテムを販売しています。間違えないようにしてくださいね。
●可能ならタクシーや配車アプリの利用を
ポルト・ド・クリニャンクール駅周辺はパリのなかでもかなり治安の悪い場所とされています。実際、パリ中心部とはかなり雰囲気が異なり、ゴミが散乱していたり衛生面にも問題がみられます。駅から蚤の市までの道のりも同様です。特に夜は絶対に近づくべきではない場所です。
昼間は人出もあるのでいいですが、それでも不安な人にはタクシーや配車アプリをおすすめします。
【クリニャンクール蚤の市の場所を地図で見る⬇️】
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クリニャンクール蚤の市の営業時間・定休日


クリニャンクール蚤の市は金曜日〜月曜日のみ営業しています。しかし、常にすべてのお店が開いているとは限りません。月曜は閉まっているお店が多いという情報もあります。
また、夏のバカンス期(7月・8月)やクリスマス休暇から年末年始あたりも閉まっているお店が多いようです。2000以上もお店があれば、すべての営業日を管理するのは難しくて当然ですよね。
以前、年明けに行ったときは閉まってるお店がたくさんあったよ!
バカンス期を除く土・日曜日に行くのが一番いいみたい!
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クリニャンクール蚤の市の所要時間
クリニャンクール蚤の市はとにかく広いので、好きな人は1日中でもいられます。エリア内にはレストランなどもあるので、食事を挟んで1日滞在することも本当に可能ですよ。
フランスは日曜定休のお店が多い。反対に日曜が一番活気のあるクリニャンクール蚤の市で1日過ごすのもいいアイデアかも。
蚤の市初心者、という人にはもっともポピュラーな「ヴェルネゾン蚤の市」を回るのがおすすめです。私たち日本人のパリの蚤の市のイメージそのままの場所で、狭い路地にたくさんのヴィンテージ小物やブロカント品が並んでいます。ここを回るだけでも1時間30分から2時間はかかるのではないでしょうか。
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Klook.comクリニャンクール蚤の市のおすすめマルシェ
クリニャンクール蚤の市はエリア内にいくつも蚤の市(マルシェ)があり、それをまとめてクリニャンクール蚤の市と呼んでいます。ここではぜひ行ってほしいおすすめのマルシェを紹介していきます。
ヴェルネゾン マルシェ(Marché Vernaison)


1920年に創設された最古のエリアです。
狭い路地が迷路のように続き、骨董品やヴィンテージ小物、ブロカント(古道具)が中心にならんでいます。
店主さんたちはあまり商売っ気がなくて、ちょっと気難しそうな人が多く感じたよ。
あいさつを忘れずに、商品を手に取るときは一声かけるとよさそう。
ここは値段も比較的手ごろで、食器・古書・ポスター・アンティークジュエリーなど掘り出し物が多いですよ。初めてクリニャンクール蚤の市へ行く人は、まずここへ行くのがおすすめです。
ポール・ベール マルシェ(Marché Paul Bert )


クリニャンクール蚤の市の中でも人気があるマルシェのひとつです。
屋外の通り沿いに店が並び、ヴィンテージの家具や装飾品、インテリア小物などインテリア家具が揃います。「ヴィンテージ家具」や「生活に取り入れやすいデザイン家具」を探す人におすすめです。
中価格帯のアンティークが多く、交渉次第で手頃に買えるものもあります。
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セルペット マルシェ(Marcé Serpette)
高級アンティーク家具が中心の蚤の市です。17〜20世紀の家具、シャンデリア、アート作品など、博物館級のアイテムも並びます。
世界中のコレクターや有名デザイナーが訪れるほど有名なのだそう。値段はかなり高額なので、蚤の市というよりも見て楽しむ芸術空間のような感じ。
ジュール・ヴァレ マルシェ(Marché Jules Vallès)
倉庫風の建物が並び、アンティーク・ヴィンテージ家具だけでなく、モダン家具やインダストリアル家具も揃っています。1960〜70年代のデザイン家具、インダストリアル風インテリアを探すならここがおすすめです。
比較的カジュアルな雰囲気で散策を楽しみやすい雰囲気です。
ドフィーヌ マルシェ(Marché Dauphine)
大きな倉庫のような場所に作られた屋内型の蚤の市です。アート、写真、レコード、古本、ヴィンテージファッションなど小物を取り扱うお店が並びます。
日本にも持って帰りやすい物が多いので、ぜひ立ち寄ってみてください。雨の日でも安心して見て回れるのもうれしい。
ビロン マルシェ(Marché Biron)
アンティーク家具や装飾品専門の蚤の市です。中世から19世紀フランスの豪華な家具・陶器・銀器が多く、本格的なコレクション品が並びます。美術館級の品が揃っているため、コレクターが多く訪れます。
ここも、どちらかというと見て楽しむ蚤の市です。
クリニャンクール蚤の市の地図で場所を確認
〈地図をダウンロードしたい人はこちらからどうぞ ➡️ クリニャンクール蚤の市地図〉
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Klook.comクリニャンクール蚤の市の楽しみ方
値段交渉はできる?
クリニャンクール蚤の市では基本的に値段交渉はOK。パリの街なかの蚤の市やブロカントよりもプロフェッショナルな雰囲気が強いので、交渉できるのかな?と不安に感じますが、値段交渉可能です。
最初に自分の予算を伝えてしまうのもいい方法だそうですよ。
あいさつはしっかりしよう
フランス人は元々あいさつに厳しめです。クリニャンクール蚤の市は観光客が多く、マナーの悪い人々にうんざりしている店主も多いそう。そこで笑顔であいさつすれば、それだけで好感度が上がり値段交渉もしやすくなりますよ。
クレジットカードは使える?
蚤の市というと現金支払いのイメージが強いですが、最近はカード支払いもできるようになっています。すべてのお店で使えるわけではないので、多少の現金の用意は必要です。ただし、クリニャンクール蚤の市周辺の治安はよくないことからも、現金の持ちすぎには注意してください。
雨の日は屋内蚤の市を楽しもう
クリニャンクール蚤の市の中には屋内マルシェもいくつかあります。
の2箇所は屋内のマルシェなので雨の日でも楽しめますよ。
写真を嫌がる店主も多い!
特にヴェルネゾン マルシェでは「No Photo」と書かれた紙が置いてあったりして、写真を断る店主も多いようです。特に勝手に品物を撮られるのは嫌なようなので、写真を撮る時は許可を得るようにしましょう。
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クリニャンクール蚤の市周辺の治安
クリニャンクール蚤の市周辺はパリでもかなり治安が悪いとされている場所です。最寄り駅のポルト・ド・クリニャンクール駅を降りると、すぐに空気の違いを感じるはずです。
ポルト・ド・クリニャンクール駅のある18区は、傷害事件・ドラッグ取引き・ひったくりの件数がパリの中で飛び抜けて多い地区です。移民問題や経済格差が根底にあり、公共空間の衛生維持やインフラ設備にも問題がみられます。
ポルト・ド・クリニャンクール駅からクリニャンクール蚤の市までの道のりも雰囲気はよくありません。偽ブランド品を売ろうと声をかけてくる人もいます。途中で高架下を通りますが、明かりが少ないうえに汚く、治安の悪さを物語っています。
治安の悪さがビシビシ伝わってくるので、クリニャンクール蚤の市まで約10分ほどですが、それを歩くだけでも疲れてしまうんですよね。
クリニャンクール蚤の市のエリアに入ってしまえば、そういった問題はほとんどなくなりますが、スリには注意が必要になります。現金をたくさん持った観光客が多いため、スリがたくさんうろついているんです。商品を見るのに夢中になっている隙を狙ったり、人混みに紛れたりしてスリは近づいてきます。
クリニャンクール蚤の市周辺の治安
●クリニャンクール蚤の市周辺はかなり治安が悪い
●ポルト・ド・クリニャンクール駅のある18区は、傷害事件・ドラッグ取引き・ひったくりの件数がパリでもっとも多い
●偽ブランド品などを売ろうと声をかけてくる人もいる
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Klook.comクリニャンクール蚤の市に行くときはここに気をつけて!
クリニャンクール蚤の市へ行くにはタクシーや配車アプリを使うのがおすすめですが、地下鉄で行く場合には、必ず明るいうちに行って帰ってくるようにしてください。
冬は17時頃には日が落ちてしまうので、必ずその前に帰路に着くようにしましょう。暗くなってからはトラブルに遭遇するリスクが上がります。
蚤の市散策中は、荷物を体の前で持つ、スマホを手に持ったまま歩かないなどを心がけてください。また、高級品と分かるような時計やアクセサリー、ブランド物のバッグも持たないようにしましょう。スリのターゲットになるだけでなく、ひったくりのリスクも上がります。
クリニャンクール蚤の市へ行く時の注意事項
●なるべくタクシーや配車アプリを利用する
●暗くなる前にかならず帰る
●スリ対策をしっかり!(バッグは体の前、ファスナーなどで閉まるバッグ、歩きスマホはしないなど)
●高価な時計、アクセサリー、バッグは持たない
●現金は必要最低限に
クリニャンクール蚤の市は魅力的な場所ですが、周辺の治安が悪い点がネックです。個人的にはタクシー利用とスリ対策をしっかりすることで、かなりトラブルのリスクを下げて楽しめると思います。
きっとすてきな掘り出し物が見つかるので、安全対策をしっかりして蚤の市散策を楽しんでくださいね。