マルモッタン・モネ美術館はパリ16区の静かな住宅街にある美術館。名前に「モネ」とあるように、クロード・モネの作品を多く所蔵しています。
“印象派”の語源ともなったモネの絵画「印象・日の出」が展示されていて、印象派が好きな人にはたまらない場所です。
ここではマルモッタン・モネ美術館の見どころ、営業時間、チケット予約方法など、観光に役立つ情報をお届けします。
目次
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Klook.com世界最大のモネコレクション!マルモッタン・モネ美術館とは

マルモッタン・モネ美術館はルーヴル美術館やオルセー美術館などと比べると目立たない存在ですが、実は世界最大のクロード・モネコレクションを保有する美術館。
モネだけでなく、300点以上の印象派・ポスト印象派作品を所蔵していて、印象派ファンにとっては夢のような美術館なんです。
しかも、パリ16区の端にあり、わざわざ足を運ぶ観光客も少ないため、比較的空いていて穴場美術館といえます。モネ好き、印象派好きは絶対に行きたい美術館です。
マルモッタン・モネ美術館ができるまで

マルモッタン・モネ美術館がオープンしたのは1934年のこと。オープン当時はマルモッタン美術館という名前でした。マルモッタン美術館は元はポール・マルモッタンの邸宅であり、彼の死後に邸宅がアカデミー・デ・ボザールに寄贈され、美術館オープンへと至りました。
ポール・マルモッタンも、彼の父であるジュール・マルモッタンもアマチュアのアートコレクターで、収集した芸術作品を邸宅に保管していました。それらのコレクションを元にマルモッタン美術館は生まれました。
●「印象・日の出」の仲間入り
オープンから4年後の1938年には19世後半の芸術品が展示作品に仲間入り。さらに、マルモッタン美術館を気に入り作品を寄付したのが、クロード・モネの担当医だったジョルジュ・ド・ベリオの娘夫婦です。
ベリオの娘夫婦の寄付により美術館は大きく変わります。寄付の中に含まれていたのはクロード・モネの「印象・日の出」。その他10点ほどの印象派の作品も一緒に寄付されました。
実は印象派とアカデミー・デ・ボザールの間には作風を巡って対立感情がありました。しかし、印象・日の出を含む印象派の作品の寄付を受け入れたことで、アカデミー・デ・ボザールもその価値を認め、同時に印象派を認める形となりました。
●ミシェル・モネによる遺贈
マルモッタン美術館の印象派の作品をさらに豊かにしたのが、クロード・モネの次男ミシェル・モネの遺贈です。ミシェル・モネはクロード・モネの死後、ほとんどの遺産を引き継いでいました。ミシェルは子どもがいなかったため、多くの絵画を含む遺産をマルモッタン美術館に遺贈することとしたのです。
1966年にミシェルが亡くなると、睡蓮の連作を含む100点以上のクロード・モネの作品がマルモッタン美術館に加わりました。そして1990年代には美術館の名前がマルモッタン・モネ美術館へと変更されました。
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マルモッタン・モネ美術館はどこにある?
マルモッタン・モネ美術館はパリ16区にあります。少し歩けばブローニュの森にたどり着ける、パリの端っこに位置しています。
まわりは静かな住宅街で、いわゆる高級住宅街といわれるエリアなので品があり落ち着いています。近くに目立った観光地などはないので、マルモッタン・モネ美術館のためだけに足を運ぶことになりますが、それだけの価値がある美術館です。
マルモッタン・モネ美術館への行き方・最寄り駅
マルモッタン・モネ美術館へは地下鉄でアクセスできます。最寄り駅は地下鉄9番線のラ・ミュエット駅です。
ただ、駅からは10分近く歩かなければいけません。ちょっと遠いな、と思った人は、駅から32番のバスを利用することもできます。32番バスはマルモッタン・モネ美術館のすぐ近くに停車します。停留所は「Louis Boilly」です。
駅からマルモッタン・モネ美術館までの道は、昼間は人通りもありますが、夕方ごろからひと気が減ってきます。冬は17時ころには暗くなってしまうので、遅い時間に美術館を訪れる場合はひったくりなどに気をつけてください。高級住宅街だから安心、と油断してはいけません。
【マルモッタン・モネ美術館の場所を地図で見る⬇️】
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マルモッタン・モネ美術館の営業時間・定休日
マルモッタン・モネ美術館は月曜が定休日です。火曜から日曜は10時から18時まで営業しています。
木曜日は夜間営業日となっていて、21時まで営業しています。
マルモッタン・モネ美術館の所要時間
マルモッタン・モネ美術館の所要時間は約1時間30分です。
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マルモッタン・モネ美術館の入場料・チケット予約
マルモッタン・モネ美術館の入場料は14€です。ただし、これは美術館のチケット売り場で購入する場合の料金で、ネットで事前に購入する場合は14,5€です。
オーディオガイドの貸出もあり、こちらは別料金で4€です。
マルモッタン・モネ美術館のチケット予約方法
マルモッタン・モネ美術館は事前予約必須ではありませんが、現地での待ち時間を避けるため事前予約がおすすめです。
事前予約は公式サイトまたは、観光チケットやツアーを取り扱う観光予約サイトから可能です。
公式サイトは英語とフランス語のみなので、言葉に不安がある人は観光予約サイトからの予約がおすすめです。
パリ・ミュージアム・パスは使える?
パリ・ミュージアム・パスはパリとパリ近郊で使える観光パスです。パスを持っていると対象の施設に無料で入場することができます。パリ市内だけでもかなりの数の美術館や文化施設が対象になっているので、パリ観光を思いっきり楽しみたい人にはおすすめのアイテムですよ。
残念ながら、マルモッタン・モネ美術館はパリ・ミュージアム・パスの対象施設ではありません。
しかし、パリ滞在中、観光を思いっきり楽しみたいと考えている人にはパスは便利でお得なアイテムです。パスを検討・購入したい人はこちらからどうぞ。
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マルモッタン・モネ美術館の見どころ
マルモッタン・モネ美術館は、主に印象派を中心とした作品を多数所蔵・展示しており、特にクロード・モネとベルテ・モリゾに関して世界的にも重要なコレクションを持っています。
マルモッタン・モネ美術館が所有するモネの作品
🌅印象派の語源「印象・日の出」
モネの代表作のひとつである「印象・日の出」は絶対に見逃せない作品。“印象派”という言葉の元になった絵画です。
淡い色使いで描かれた景色のなかに、一点輝くオレンジ色の日の出が印象的な作品。フランス芸術史の転換期ともなった印象派の作品を満喫したいですね。
●雪の中の列車
雪が降るなかを走る列車を描いた作品。印象派というテーマの中で、モネが自然だけでなく産業・鉄道・雪景色など多様な主題を扱っていたことが分かる作品です。
●睡蓮

モネが晩年に描いた睡蓮シリーズ。睡蓮といえばオランジュリー美術館に展示されているものが有名ですが、マルモッタン・モネ美術館にもいくつもの睡蓮が展示されています。
モネの作品を見る際に意識したいのは、モネの初期~成熟期~晩年という時間の流れのなかで「光・色・視点」がどう変化していったか、という点。モネの庭や水辺を描いた作品群を「連続して」見ることができるのがこの美術館の強みです。
ベルト・モリゾの作品
ベルト・モリゾはエドゥアール・マネの絵画のモデルとしても知られる人物です。男性が多かった19世紀の画家の世界では珍しい女性画家であり、フェミニズム研究の対象にもなっています。
マルモッタン・モネ美術館では、ベルト・モリゾの油彩作品25点以上+水彩・パステル作品も多数保管しています。
この二人の人物以外にも印象派・ポスト印象派画家の作品を多く展示しているマルモッタン・モネ美術館。比較的空いている美術館なので、静かに印象派・ポスト印象派の作品が楽しめるのが利点です。
邸宅を利用して作られた美術館
マルモッタン・モネ美術館はもともとポール・マルモッタンの邸宅だったもの。そのため、室内のインテリアも19世紀末〜20世紀初頭の雰囲気が残っています。
中世・ルネサンスの装飾芸術、古典的な家具・装飾品・写本なども展示されていて、ヨーロッパの古典的な芸術を見学できます。
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Klook.comマルモッタン・モネ美術館で見るべき作品
たくさんのすばらしい作品があるマルモッタン・モネ美術館ですが、そのなかでも絶対見るべるき作品をご紹介します。
美術館へ行く人はぜひチェックしてくださいね。
マルモッタン・モネ美術館の基本情報まとめ
- アドレス
- 2 Rue Louis Boilly, 75016 Paris
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 夜間営業日
- 木曜日
- 21:00まで
- 定休日
- 月曜定休、1月1日、5月1日、12月25日
- 美術館入場料
- 14€
- 18歳以下は無料
- チケット購入はこちらから ⇒ マルモッタン・モネ美術館予約公式サイト
- 日本語でのチケット購入はこちらから ⇒ マルモッタン・モネ美術館日本語予約サイト
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 利用できません
- 公式サイト
- マルモッタン・モネ美術館
- 最寄り駅
- ・地下鉄9番線
- ラ ミュエット(La Muette)駅
- ・RER C線
- ブーランビリエ(Boulainvilliers)駅
マルモッタン・モネ美術館






