paris magazineではパリオリンピックの開催に向けて、パリの競技会場を紹介しています。
パリオリンピックでは32種目が行われることが決まっており、会場準備のために着々と準備が進んでいます。
前回はパリのシンボルエッフェル塔が競技会場へと姿を変えることをお伝えしました。
3回目となる今回は、フランス芸術の殿堂グラン・パレです!
グラン・パレって?
グラン・パレは1900年のパリ万博の際にメイン会場として作られたものです。
正面に立つプチ・パレ、近くのセーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋と共に、万博の目玉となりました。
現在は特別展や見本市の開催、パリコレの際はショーのステージとして利用されるなど、様々なイベントが行われています。
中でもパリジャンに人気なのは、年に数回行われる特別展です。
特別展は毎回行列ができるほどの盛況ぶりで、観光で来られる際には、どんな展示が行われているか必ずチェックしたいところです。
また、「Nef」と呼ばれる、ガラス屋根の下に広がるスペースもグラン・パレの重要な役割を担っています。
「Nef」は無骨な鉄鋼の枠組みとガラスの組み合わせが印象的な空間です。
こちらは見本市やファッションショーの開催場所として利用されています。
芸術の殿堂がオリンピック会場へ
芸術の殿堂と呼ばれるグラン・パレが、オリンピック開催中はスポーツの殿堂となります。
グラン・パレではオリンピック、パラリンピック共にフェンシングとテコンドーが行われ、6500人の観客を収容予定です。
パリオリンピックに向けて改修工事へ
グラン・パレは現在、パリオリンピックに向けての改修工事に入っており、閉館中です。
1993年にガラス屋根が一部崩落した際の修理以外、これまで大規模な改修工事が行われてこなかったグラン・パレ。
建設から100年以上建つ芸術の殿堂はその老朽化が以前から問題になっており、パリオリンピックを前に改修工事が行われることとなりました。
パリオリンピックの際に競技場となる場所など一部が再オープンし、その後、全体が再オープンとなるのは2025年春の予定です。
営業再開が待ち遠しいですね。
グラン・パレの臨時パビリオンGrand Palais Ephémère
改修工事中のグラン・パレ臨時パビリオンとして作られたのが「Grand Palais Ephémère」です。
場所はエッフェル塔ふもとのシャン・ド・マルス公園の南端、エコール・ミリテールの正面。
エッフェル塔が正面に見える最高のロケーションです。
臨時とはいえ約10,000㎡もの広さがある、しっかりとした施設です。
これまでグラン・パレで行われてきた展示会など様々なイベントは、今後はGrand Palais Ephémèreで行われることになります。
オリンピック会場としてのGrand Palais Ephémère
Grand Palais Ephémèreはオリンピックの際は「ARENA CHAMP-DE-MARS」となり、競技施設としても利用されることになっています。
行われる競技は柔道とレスリングです。パラリンピックでは柔道とラグビーが行われます。
臨時施設であるGrand Palais Ephémèreはオリンピック終了後に解体される予定です。
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