paris magazineでは、パリオリンピック2024に向けて、歴史的建造物や世界遺産を多く保有するパリでどんな場所が競技会場になるのかを紹介しています。
4回目となる今回は、ナポレオンの棺が置かれていることで有名なアンヴァリッドです。
アンヴァリッドがオリンピック競技会場へ
アンヴァリッドってどんなところ?
アンヴァリッドは、パリで一番豪勢なアレクサンドルⅢ世橋の正面にあります。
もともとは傷病兵の治療を目的とした廃兵院として作られた建物で、現在はナポレオンの棺が置かれていることでも有名です。
1674年に廃兵院として患者の受け入れを開始、その後、1706年にはルイ9世の遺体を安置するためにサン・ルイ教会とドーム教会が建設されます。
さらに、ドーム教会の地下に地下墓所が設置され、ナポレオンの棺が置かれたのは1861年のことです。
ドーム型教会は高さ107m程ですが、その上部は一面ゴールドで装飾されており、遠くからも目を引きます。
このゴールドは定期的に修復されており、最近では1989年に修復作業が行われました。その際には、12キロの金が使われたそう。
現在でもアンヴァリッドの一部は廃兵院としての役割を果たしていますが、ほとんどは軍事博物館として二つの教会とともに公開されています。
博物館には軍服や武器などの展示をはじめとして、絵画やデッサンなどから軍隊の歴史を知ることができます。
また、ナポレオンゆかりの品も多く展示されており、ナポレオンの人生を振り返ることもできます。
どんな競技が行われる?
アンヴァリッドでは、オリンピック、パラリンピック共にアーチェリーが行われます。
実際に競技が行われるのは隣接する緑地スペースEsplanade des Invalides。
ここは487m✕275mの広大な芝生になっており、競技開催中は約8000人の観客を収容予定です。
セーヌ川が見渡せる最高のロケーションでの競技を見るのが楽しみですね。
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