毎年パリで開催されるチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。今年も10月28日から11月1日の5日間にかけて、パリエキスポ ポルト・ド・ヴェルサイユで開催されました。
昨年に引き続き今年も参加してきたので、会場の様子や気になったショコラティエなどを紹介していきたいと思います!
目次
パリ サロン・デュ・ショコラ2022
昨年のサロン・デュ・ショコラはコロナの影響で小規模での開催となり、参加ショコラティエの数も少なめでした。しかし今年は約60のパティシエ・ショコラティエらが参加し、にぎやかなサロン・デュ・ショコラとなりました。入場にも長蛇の列ができ、朝から会場内には多くの人の熱気があふれていました。
パリのサロン・デュ・ショコラに参加しているのは、有名ショコラティエだけではありません。ショップを持たずネット販売のみ行うショコラトリーや、世界のいろいろな国で活躍しているショコラティエらが集まっています。
まだ名前が知られていないショコラトリーなどがたくさん参加しているので、新しい味を発見するのも楽しみのひとつです。

また、どのブースでも試食が用意されているため、味を確認して気に入った商品を購入できるのもいいいところです。なかにはチョコレートをまるまる一粒試食させてくれる太っ腹なショコラトリーもあり、いろいろなチョコレートを試食するのを楽しみにしていく方も多いでしょう。
今年もたくさん試食してきたので、個人的においしかったチョコレートの味などもお伝えしていきたいと思います。
それではさっそく気になったパティシエやショコラティエなどを紹介していきます!

参加パティシエ・ショコラティエ

GUILLAUME BICHET
こちらはスイス初のショコラティエ「GUILLAUME BICHET」。シンプルで洗練されたパッケージがとってもおしゃれです。
看板商品はアーモンドをチョコレートでコーティングした「Amandes Princesses」。試食を配っていたのでひとついただきましたが、チョコレートの層が厚くておいしかったです。
男性にも女性にも贈りやすい落ち着いたパッケージなので、大事な人へのプレゼントなどにもよさそう。
現在はスイスのジュネーブとその近郊に6店舗展開しています。

PARIÈS
「PARIÈS」はフランスのバスク地方にあるパティスリーショコラトリーです。1895年創業の長い歴史を持っています。
名物はバスク地方の伝統菓子「ガトーバスク」。ブース内で実際にガトーバスクを作っていて、バターのいい香りがあふれていました。
もちろんチョコレートやコンフィズリーなどもおいしそうでしたよ。
主にバスク地方でショップを展開していますが、パリにも1店舗あります。



Pralus
パリでも大人気のショコラトリー「Pralus」。
Pralusといえばピンクのプラリネがたっぷり入ったブリオッシュ「Praluline」が看板商品です。今年もブース内でPralulineを実際に作るアトリエが人気で、多くの人が足を止めていました。
Pralusはコーヒーチョコレート専門の「Carré de Café by Pralus」というブースも出店していました。
フランス国内に18店舗、パリ市内にも3店舗あり、知名度が高いことから、Pralusのブースには常に人だかりができており人気の高さが見て取れました。



Vincent Guerlais
こちらはフランスのナント生まれのパティスリーショコラトリーです。過去には5年連続で最優秀チョコレート職人の賞を受賞している実力店。
商品の種類が豊富で、チョコレート菓子だけでも何種類もあります。その他にクッキー、マカロン、コンフィズリー、ケーキ類などたくさん揃っています。パッケージもおしゃれでした。
看板商品のクッキーをチョコレートでコーティングした「P’tit Beurre」は、ビスケットを型どったデコレーションがかわいい一品。
ショップはナント周辺にしかありませんが、以前に東京のサロン・デュ・ショコラに参加したことがあるので、ご存じの方もいるかもしれませんね。



Vinte Vinte
こちらはポルトガル生まれのショコラトリーです。カラフルなパッケージがとても印象的でした。
主力商品は、カカオ80%やカカオ90%などカカオ高配合の板チョコのようで、たくさん取り扱っていました。
また、ポルトワインで有名なポルトで作られていることもあって、白ワインと赤ワインそれぞれを混ぜ込んだ珍しいトリュフもありました。試食させてもらいましたが、ワインとチョコのバランスが絶妙でおいしかったです。
現在はショップは持っておらず、ネット販売や委託販売のみとのこと。

Fine Noix
こちらはパリ郊外の街に本拠地をかまえるショコラトリー。実店舗は持っておらず、ネット販売のみです。
ナッツ類やヌガチンをチョコレートでコーティングしたお菓子を主に扱っています。カラフルなお菓子にシンプルなパッケージがパリっぽくておしゃれ。
ヌガチンを試食させてもらいましたが、キャラメルのような味とチョコレートの組み合わせにパリパリの軽い食感が最高でした。
おすすめ商品はカラフルなボール型のチョコレートだそう。中は、半分にプラリネチョコレートが詰まっていて、残りの半分の空間にはナッツをチョコレートでコーティングしたお菓子が入っています。おもしろいアイデアですね。



LA CHOCOLATERIE GENTHOD
まるで宝石のような繊細な見た目のチョコレートを生み出すショコラトリー「GENTHOD」。
なんと、時計ブランドフランクミュラープロデュースのショコラトリーなのだそう。スイスの小さな村、ジャントにあるフランクミュラーウォッチランドの中にアトリエを構えています。どうりでこんなにも美しい見た目なわけですね。
チョコレートのボックスにもフランクミュラーウォッチランドのイラストが描かれており、高級感のあるパッケージとなっています。いまのところ、購入はネットでのみ可能なようです。

GRACE KIM CHOCOLATE LAB
こちらは韓国からやってきたショコラトリー「GRACE KIM CHOCOLATE LAB」。唇形のチョレートで見た目のインパクト大のチョコレートです。
パッケージもかわいくて、友達へのプレゼントなどによさそう。

MAZET
フランスのロワール地方モンタルジで創業した老舗のコンフィズリーです。
主力商品はナッツを砂糖などでコーティングしたプラリネ。プラリネが初めてフランスで作られた1636年からずっと同じレシピで作られているのだそう。わたし自身、ここのプラリネが大好きでおすすめです。
パッケージがかわいいのも魅力です。現在は、フランス生まれのペンギンのキャラクター“チュピ”とコラボしたアイテム発売されていてとってもかわいいですよ。
ショップはモンタルジ市内に2店舗あります。
最後に
個人的に気になったパティスリーやショコラトリーをご紹介しました。日本で開催されるサロン・デュ・ショコラとはまた違うショコラトリーらが参加しているので、初めて知るショコラトリーなどもあったのではないでしょうか。チョコレート好きさんの参考になれば幸いです。