パリ旅行を予定されている方のなかには、「パリミュージアムパス」の購入を検討している方は多いのではないでしょうか。
でも便利でお得そうだけど実際はどうなの?と、迷われている方もいるのでは?そこで、今回はメリット・デメリットから購入方法まで徹底解説していきたいと思います。
目次
パリミュージアムパスとは?
パリミュージアムパスとはパリの美術館やモニュメント、観光施設をお得に回ることができるフリーパスです。
対象施設はパリ市内で30箇所、パリ郊外も含めると50箇所以上にもなります。もちろん人気の定番観光スポットも多く含まれています。
ミュージアムパスを持っていれば、対象施設ではチケットを購入する必要がなく、その手間と時間がカットできます。
対象施設はこちらをチェック!
対象施設はパリミュージアムパス・ジャポン のサイトより日本語で確認できます。
パリミュージアムパス・ジャポンは、ミュージアムパスの発行元から日本で唯一パスの販売を正式に認められている機関です。
ミュージアムパスの種類と料金
ミュージアムパスには有効期限の違う次の3種類があります。 (※現地で購入の場合の料金。2023年8月現在。)
観光名所をたくさん回りたい方、ショッピングやグルメを中心に楽しみたい方、と観光スタイルはそれぞれ違うと思います。
美術館やモニュメントをたくさん見て回りたい方は4日パス、観光はそこそこにショッピングを楽しみたい方は2日パスなど、自分のスタイルに合わせて選ぶといいですよ。
メリット・デメリット
一見とても便利に見えるパスですが、デメリットもあるので、見ていきましょう。
まずはメリットから。
メリット
□チケットブースに並ぶ必要がない
ミュージアムパスがあれば各施設でチケットブースに並んでチケットを購入する必要がありません。
人気の美術館などでは長蛇の列が出来ることもありますので、かなりの時間節約になります。
□ネットでのチケットの事前購入の必要もなし
チケットをネットで事前に購入される方も多いと思いますが、ミュージアムパスがあればその手間もミュージアムパスを購入する一度だけで済みます。
ネットでの購入はサイトが仏語・英語のみの場合も多く、意外に面倒だったりするので、これは助かります。
□施設を回れば回るほどお得!
一番のポイントは施設を回れば回るほどお得になる点です。
回る施設の数に制限はないので、期間内であれば対象施設をいくつでも回ることができます。
メリットまとめ
時間とお金の節約になるので、お得に観光したい方にはおすすめです。
特に行列に並ぶのが嫌いという方にとってはかなりのメリットかと思います。
ただ、建物に入る際にはセキュリティーチェックがあり、ここで行列ができていることもよくあります。これはミュージアムパスを持っていても避けられません。
デメリット
□急な予定変更など融通が効きにくい
ミュージアムパスは有効期限が決まっているので、一度使い始めたら予定変更がしづらいのが難点です。
□美術館などの場合、常設展のみパスが適応され特別展は別途チケット購入が必要な場合も
美術館ではたいていの場合、常設展と期間限定の特別展とがあります。
共通チケットの場合がほとんどですが、特別展用のチケットを購入しなければならないところが稀にあります。
その場合は、ミュージアムパスを持っていても、チケットを購入しなければいけません。
また、ガイド付きの見学にもパスは使用できません。
□オーディオガイドが付いてこない
ミュージアムパスには基本的にオーディオガイドは付いてきません。
オーディオガイドを利用したい場合は、カウンターで別にレンタルしなければいけません。
デメリットまとめ
オーディオガイドを利用してじっくり見て回りたい人にとっては、別でレンタルしなければいけないのは少し面倒になります。
常設展と特別展の別チケットに関しては、それぞれのサイトで確認の必要があります。
パスの購入を考えている方は、この二点を気に留めておきましょう。
実際お得なのか??検証してみた!
実際パスを利用したほうがお特なのかどうか、検証してみました。
購入を迷われている方は、これを参考にしてみてください。(※金額は2023年8月現在のものです)
例1:2日パス(55€)の場合
- オランジュリー美術館:12,5€
- Musée des Arts Décoratifs:14€
- ルーヴル美術館:17€
- オルセー美術館:16€
合計:59,5€
⇒ 以上の美術館を回るならミュージアムパスのほうがお得!
これらは全て距離的にも近いところにあるので、移動の時間もそれほどかからず、時間もミュージアムパスも有効に使えるのではないでしょうか。
例2:3日パス(70€)の場合
- オランジュリー美術館:12,5€
- 凱旋門:13€
- ルーヴル美術館:17€
- ピカソ美術館:14€
- オルセー美術館:16€
合計:72,5€
⇒ 以上の美術館を回るならミュージアムパスのほうがお得!
定番の名所ばかりを集めてみました。パリに来たら外せない観光地ばかりなので、ミュージアムパスを使って回るのもいいのではないでしょうか。
例3:4日パス(85€)の場合
- オランジュリー美術館:12,5€
- 凱旋門:13€
- ルーヴル美術館:17€
- ピカソ美術館:14€
- Musée des Arts Décoratifs:14€
- オルセー美術館:16€
合計:86,5€
⇒ 以上の美術館を回るならミュージアムパスのほうがお得!
4日間で6箇所なら時間的にもまだまだ余裕があるので、ミュージアムパスを使ってさらに他の場所へ行くことも可能です。
いかがですが?
こうして見ると金額の面では、元をとることは難しくありません。節約したい方にもチケット購入の手間を省きたい方にもおすすめですね。
パスの使い方
ここからはミュージアムパスの詳しい使い方を説明していきたいと思います。
注意しなければいけない点があるので、購入前にしっかり確認してください。
購入前に知っておくべきこと
以上の点について知った上で、パスを購入するべきか考える必要があります。
詳しく見ていきたいと思います。
□18歳未満の場合は無料の場合がほとんど
多くの施設は18歳未満は無料か、無料でなくても割引がある場合がほとんどです。
パスを買っても割高になってしまいます。注意しましょう。
□パスの利用期間について
パスの利用期限は、最初にパスを使用した時間から連続してカウントされます。
例えば2日パス(48時間)であれば、4月1日13時に最初にパスを使って施設を訪れたとすれば、利用できるのは48時間後の4月3日13時まで、ということになります。
一日分は今日使って、もう一日分は別の日に使おう、というようなことはできないのでご注意ください。
□各施設一度のみの入場
パスを使っての入場は各施設一度しかできません。
同じ施設に二度入場することはできないので、計画的に回りましょう。
□美術館の定休日
ほとんどの美術館は月曜定休か火曜定休です。
パスが有効に使える旅行日程かどうかもよく考えて購入する必要があります。
□ルーヴル美術館の予約について
ルーヴル美術館は現在予約制となっており、パスを持っている場合でも来館日時を予約する必要があります。
パスに記載されている「シリアル番号」が予約の際に必要となるので、パスを受け取ったあとにルーヴル美術館公式サイトより予約してください。
パスの使用方法 ー施設に到着してからー
施設に到着してからは次のような流れでパスを使用します。
施設到着
ミュージアムパス保持者または事前にチケットを購入した人専用のレーンから入り口へ
入り口でセキュリティーチェックを受けて入館
(オーディオガイドを使いたい場合は
カウンターまたはチケットブースでレンタル)
展示スペース入り口でミュージアムパスを提示して入場
施設によって違いはありますが、だいたいこのような流れになります。
購入方法
購入方法は日本で購入する方法と、ネットで購入して現地で受け取る方法があります。
パス自体は紙媒体で、E-チケットやダウンロードして使用するものではありません。
事前にパスを郵送、もしくは受け取りに行くなどして手に入れなければなりません。
ミュージアムパスにE-チケットが登場!
これまでミュージアムパスは紙媒体しかなく、現地または日本国内で直接受け取らなければなりませんでした。しかし今回新たにE-チケットが登場し、わざわざ受け取りに行かなくてもよくなりました!
これまで受け取りの手間を面倒に感じていた方も、これで気軽に購入できるのではないでしょうか。
\ お得なミュージアムパスと人気のバスツアー /
Klook.com1、パリ・ミュージアム・パス・ジャパンより購入
購入方法
購入は公式サイトより可能です。
また、電話、FAX、来社しての直接購入も可能です。
購入はこちらから
料金
2日パス・・・10,400円
3日パス・・・13,200円
4日パス・・・15,900円
(※料金は為替変動などにより随時見直し・更新されます。)
2、公式サイトより購入
ミュージアムパスの公式サイトより購入できます。
購入時にE-チケットを選択した場合、メールでE-チケットを受け取ることができます。印刷するかスマホに保存して使用します。紙チケットも購入できますが、受け取りの手間がかからないE-チケットがおすすめです。
受取り方法(紙チケットを選択した場合)
- パリ市内のホテルまで郵送
滞在するホテルまで郵送してくれます。
(送料がかなりかかってしまうのでおすすめではありません。) - パリ市内の観光案内所(Office du Tourisme)まで受け取りに行く
観光局はパリ市内に2箇所あります。
- パリ市庁舎内観光案内所 29, rue de Rivoli, Paris
- 北駅内カウンター 18, rue de Dunkerque, Paris
3、現地で直接購入
現地に着いてから直接購入することも可能です。
以下の場所でパスが販売されています。
購入可能場所
- ミュージアムパス対象施設(購入できない場所もあるので、各施設の公式サイトよりご確認ください。)
- パリ市庁舎内観光案内所 29, rue de Rivoli, Paris
- 北駅内カウンター(観光案内所) 18, rue de Dunkerque, Paris
- シャルル・ド・ゴール空港(ターミナル1、2C、2D、2E、2F)
- オルリー空港(ターミナル1、2、4)
4、観光サイトで購入
ツアーや観光施設のチケットを取り扱う観光サイトでも購入可能です。もちろんE-チケットで受取れます。ミュージアムパスの公式サイトには日本語はありませんが、観光サイトなら日本語でOK。
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Klook.comE-チケットが登場したことでグッと便利になったミュージアムパス。パリで美術館や観光施設を存分に楽しみたい方は購入を検討する価値アリですよ。
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