世界でもっとも多くの観光客が訪れる美術館のひとつであるルーヴル美術館。そのルーヴル美術館の入場料が2024年に値上げされました。そして今回、2026年にさらに値上げされることが発表されました。
いくらになるのか、なぜ値上げするのか、値上げの対象は誰なのか、詳しくみていきます。お得に見学する方法やチケット購入の注意点なども合わせて紹介するのでぜひチェックしてくださいね。
目次
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ルーヴル美術館が入場料値上げ!(2024年)
2024年1月15日からルーヴル美術館の料金が値上げされました。大人15ユーロ(ネット購入の場合17ユーロ)だったのが、一気に22ユーロへと1,5倍近くの値上がりとなりました。
2023年のルーヴルの入場者数は約870万人。これだけ多くの人が訪れれば入場料による莫大な収益がありそうですが、それでも美術館の維持や運営には十分ではないそう。近年の水道光熱費の値上がりなどもあり、ついに値上げに踏み切ったようです。
22ユーロへの値上がり以外は変更はありません。18歳未満とEU在住の26歳未満は無料です。

2026年から入場料再値上げ!
2024年に値上げを発表したばかりですが、2026年1月14日からさらに入場料が値上げされることが発表されました。
今回の値上げで入場料は32ユーロへと変わります。しかし、全員がこの料金になるわけではなく、EEA(欧州経済領域)圏外からの観光客が対象。つまり、わたしたち日本人もこの値上げの対象です。
フランス国内に住む人はもちろん、EEA諸国の人たちはこれまでどおりの22ユーロで入場可能。今回の値上げは、居住地によって入場料を変えるという「二重料金制」が特徴です。
※18歳未満は居住地に関わらず、これまで通り無料です。
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ルーヴル美術館値上げの理由
2026年の値上げの理由は主に以下の4つ。
◆ 文化財・建物の老朽化対策と大規模改修費の確保
ルーヴル美術館はもともとはフランス王が暮らしたルーヴル宮殿であり、フランスの歴史的建造物とユネスコ世界遺産「パリのセーヌ河岸」の一部にも指定されている歴史ある建物。
長い歴史を持つルーヴル美術館は、屋根や設備などの老朽化が進んでいて、長期的な修復・保全のための資金が不足していると以前から指摘されていました。
2025年1月には、モナ・リザ専用の新しい展示室増築を中心とした「新ルネサンス計画」が発表されています。新ルネサンス計画は、モナリザの特別展示室を増築するだけでなく、出入り口の増設、設備の老朽化対策などを含む大改修計画です。この財源確保として、当初から入場料システムの見直しが予定されていました。
◆ 防犯・警備体制の強化
来館者増加や近年の治安・安全保障環境を踏まえ、監視システムや警備員配置などの防犯対策を強化する必要があると考えられています。
ルーヴル美術館ではつい最近、宝飾品が盗まれる、なんて事件が起きたばかりですよね。確かに警備システムや防犯対策は見直す必要があるのかもしれません。
◆ 来館者数の増加に伴う混雑対応とサービス改善
ルーヴル美術館の年間来場者数は800万〜900万人といわれ、世界でもトップクラスの入場者数を誇ります。混雑緩和や快適性向上のための人員増強・設備投資が求められています。
◆ 公的文化予算・企業寄付の伸び悩み
フランス全体の文化予算の制約や企業からの寄付・スポンサーシップが十分でないことから、自主財源として入場料収入を増やす必要があるとのこと。
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なぜ欧州圏外の観光客だけが対象なの?
2026年の値上げはEEA(欧州経済領域)圏外の観光客を対象としたもの。全員が等しく値上げされるならともかく、どうしてわたしたちだけなの?と思ってしまいますよね。
EEA圏外の観光客のみに値上げが課される理由は、主に次のように説明されています。
◆ 文化財保全の財源を観光客に求める方針
「ルーブル美術館値上げの理由」で説明したとおり、フランス政府とルーヴル美術館は、老朽化した建物の大規模修復や安全対策、運営コスト増などを賄うための追加財源を必要としています。今回の値上げは、その負担を主に欧州外からの観光客に求める「政策判断」として説明しています。
特に文化大臣のラシダ・ダティらは、「非EU・非EEAの訪問者に多く負担してもらい、その余剰を文化遺産の維持・修復費に充てる」という趣旨を公言。観光収入を文化財保護に回すことを明確な目的としています。
◆ 欧州居住者への文化アクセス優遇を維持するため
フランスおよびEUでは「域内住民の文化遺産へのアクセスを守る」ことが重要視されています。そのため、26歳以下のEU国籍者やEU在住者には国立美術館などの無料・割引制度があり、経済的に困難な状況であったとしても芸術や文化に触れる機会が守られています。となると、そのコストを誰が負担するかが課題になってきます。
そこで、税金を支払っているEU・EEA内の居住者には従来通りの料金を維持。直接的な税負担を負っていない域外観光客に追加的負担を求めることで、居住者向け優遇策を続けやすくする狙いがあると説明されています。
◆ 観光客の「支払い能力」への着目
ルーヴル美術館の来館者のうち約7割超は外国人なんだそう。そして、その多くがアメリカや中国など比較的購買力の高い市場からの観光客であることが、値上げ対象を欧州外に絞る背景として挙げられています。
政府・関係者のコメントをまとめると、「世界的観光地であるルーヴル美術館を訪れる長距離旅行者は、ある程度の支払い能力があるため、追加的な10ユーロ程度の負担は現実的だ」とする経済的な判断が含まれています。
◆ 他国の「観光客追加料金」制度を参考
今回の措置について、一部報道では「外国人観光客に国立公園などで追加料金を課しているアメリカなど、他国の制度にならったものだ」と説明。観光客と居住者で料金を分ける国際的な流れを踏まえた決定だと報道しています。
政府側も諸外国との比較を通じて、「特別に過激な措置ではなく、世界的に見ても一般的な制度」だと主張しています。
近年外国人観光客が増え続けている日本でも、二重料金制度は話題になっていますよね。これから、この制度はもっといろんな国に広がっていくのかもしれません。
値上げがEEA圏外の観光客のみに絞られた理由は、「財源確保」と「域内住民の文化アクセス維持」であり、その手段として「税金を負担していない域外観光客により高い料金を課す」というロジックが採用された、ということのようです。
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Klook.com値上げに対するフランス国民の反応は?
フランス国内では、この値上げと二重価格制に対して賛否が分かれている状況です。
値上げに対する批判的な声
職員組合や一部の文化関係者からは、外国人観光客だけを大幅に値上げすることを「差別的」「文化へのアクセスを制限する」として強く批判する声も上がっているそう。
一部メディアや論評は、「世界の文化遺産である国立美術館が、所得の低い国の旅行者にとって敷居を高くするのは望ましくない」「文化はより開かれたものであるべきだ」と問題点を指摘する声も。アメリカや中国など購買力の高い国からの観光客ばかりに注目し、他の国の旅行者への影響は考えられていないのは確かですよね。
観光業界では、家族旅行などにとって負担増になることや、フランス観光のイメージに悪影響が出る可能性を懸念しています。
「短期的には観光収入増になるが、長期的に外国人観光客離れを招かないか」「ルーヴルだけでなく他の文化施設にも広がると、フランス観光全体のコストが上がりすぎるのではないか」といった中長期的な視点での問題を指摘する声も上がっています。
値上げを擁護・肯定的する反応
政府や美術館側、また一部の専門家からは、「フランス人やEU居住者が無料または低料金で文化にアクセスできる制度を守るためには、海外からの観光収入を増やすしかない」という現実的な判断として支持する意見があります。
メディア報道などを見ていると、一般市民の間でも「観光客にもっと払ってもらうのは当然」とする意見が少なくないようです。
物価やエネルギーコストの上昇、施設維持費の増大を考えると、国民の税負担だけでまかなうよりも、観光客に応分の負担を求めるのは妥当だという意見も見られます。
また、「世界的観光地であるルーヴル美術館の入場料はまだ相対的に高すぎるとはいえず、文化財保護のための負担としては理解できる」という見解も紹介されています。
確かに2024年の値上げ前の料金に対しては、「これだけ価値のある芸術品を17ユーロで見られるなんて、フランスっていい国だな」と、誰でも芸術や文化に気軽にアクセスできる環境はさすがだと感じていました。32ユーロを妥当な料金として受け入れるかどうかは、それぞれの価値観によるところが大きいですね。
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32€は痛い!お得に見学する方法はあるのか
いくら世界最大級の美術館といえど、32ユーロの入場料は痛い!ということでお得に見学する方法をご紹介していきます。
無料Dayに行く
ルーヴル美術館には無料で入場できる日があります。その分いつも以上に混雑することが予想されますが、節約したい人にはおすすめです。
◯ 無料の日はこちら!
※以前は毎月第1日曜日も無料でしたが、現在は無料ではなくなっています。
注意したいのは、無料であってもチケットを予約する必要があること。第一金曜の夜は早めに購入しないとすぐにチケットは売り切れてしまいます。旅行の予定が決まったらすぐに公式サイトをチェックしてくださいね。
パリミュージアムパスを利用する
パリミュージアムパスは美術館やモニュメントなどパリの観光施設をお得に回れる観光チケットです。パリ旅行を予定している方なら購入を一度は検討したことがあるのではないでしょうか。
ルーヴル美術館はパリミュージアムパスの対象施設なので、購入を検討してみる価値は大いにあります。
対象施設を回れば回るほどお得になるパリミュージアムパスですが、美術館の値上がりによりさらにお得度が増すことになります。実はミュージアムパス自体も近年値上げをしているのですが、ルーヴル美術館以外にも値上がりした美術館があるので、総合的にみるとミュージアムパスのお得度のほうが増していると考えられます。
パリミュージアムパスは公式サイト、ツアー・観光チケットのオンライン予約サイト、パス対象施設の窓口、空港の観光カウンターで購入可能です。
以前は紙媒体のチケットのみでしたが、現在はE-チケットがあるので、公式サイトやオンライン予約サイトでオンラインで購入するのが簡単でおすすめです。
オンライン予約サイトは公式料金よりも割高ではありますが、実際に購入した人のクチコミやレビューが見られます。購入を迷っている人は、実際に使った人の声を参考にしてみるのもおすすめですよ。
公式サイトで購入する場合は、キャンセル・返金は不可です。よく考えてから購入してくださいね。
〈ミュージアムパスの購入はこちらから ⬇️〉
\ 対象施設を知りたい人はこちらから /
ルーヴル美術館のチケットは予約必須?
ルーヴル美術館のチケットは事前にネットで購入することが推奨されています。特に夏のバカンス期間はチケットが売り切れてしまうこともあるので事前購入は必須。
さらに、18歳未満で無料であっても事前予約推奨です。チケットは時間指定のため、枠を抑える必要があるんです。
購入は公式サイトやチケット購入サイトから可能です。ルーヴル美術館公式サイトは日本語がないので、日本語で確実に購入したい人にはチケット購入サイトがおすすめ。また、チケット購入サイトでは、実際にチケットを購入し美術館を訪れた人の口コミを読むことができます。購入の参考になりますよ。
チケット購入サイトには、ガイド付き入場チケットやクルーズとのコンビチケットなどお得なチケットが多数あります。気になる方はチェック!
この記事はフランス在住の ちゃこ が執筆しています。
ワーホリ、語学留学を経てフランス人パートナーとフランス生活を満喫中。実際に行ってよかった場所やおすすめの観光地、ローカルスポット、フランスの文化や生活について、実体験ベースで記事を書いています。
大好きなパリの魅力をたくさんの人に知ってもらえたらうれしい!




