パリ中心部とは違い、どこかのどかな空気が流れるモンマルトルエリア。そのなかにあるのがモンマルトル美術館です。
モンマルトル美術館には、モンマルトルを拠点に活動した画家らの作品が多く展示されています。フランスのベル・エポックを象徴する芸術家の作品も多く、モンマルトルの芸術とベル・エポックの宝庫といえる美術館です。
ここではモンマルトル美術館の見どころ、営業時間やチケット予約情報など観光に役立つ情報をお届けします。
目次
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Klook.comベル・エポックの宝庫!モンマルトル美術館とは

モンマルトル美術館は、パリ18区の丘の上にある、ベル・エポック時代の芸術と文化を今に伝える美術館です。かつてルノワールやユトリロ、スザンヌ・ヴァラドンらが暮らし、制作を行った建物を利用していて、彼らのアトリエも再現されています。
展示は19〜20世紀初頭のモンマルトル地区の芸術と文化の発展をテーマに、絵画・ポスター・写真などを通じて紹介。庭園も併設され、静かで情緒ある雰囲気の中で、芸術家の時代を追体験できるのが魅力です。
モンマルトル美術館ができるまで
モンマルトル美術館の建物は、モンマルトルエリアでもっとも古いものの一つ。建設されたのは17世紀のことです。美術館になる以前は、オーギュスト・ルノワールやエミール・ベルナール、ラウル・デュフィなど、印象派・ポスト印象派の画家たちの活動の場でした。

1875年から76年にかけてはオーギュスト・ルノワールがアトリエを構え、中庭で絵を描いたりしたそう。この期間に「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」や「ぶらんこ」などが生まれました。
その他にこの場所で芸術活動を行ったのは、エミール・ベルナール、ラウル・デュフィ、オトン・フリエスなど。多くの画家が切磋琢磨し、後世まで残る作品を生み出しました。
その後、モンマルトル地区の保護のために建物は解体される予定になっていましたが、美術館になることが決定。モンマルトルの歴史を残す美術館として1960年にオープンしました。
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モンマルトル美術館はどこにある?
モンマルトル美術館はモンマルトルの丘の真ん中あたり。
有名なサクレ・クール寺院やテルトル広場からは徒歩5分ほどの場所です。パリ中心地とは違ってのどかな空気が流れる田舎街のようなエリアです。
モンマルトル美術館への行き方・最寄り駅
モンマルトル美術館へは地下鉄でアクセスできます。
しかし、モンマルトル地区自体に地下鉄があまり通っていないので、最寄り駅からは10分ほど歩かなければいけません。
最寄り駅は地下鉄12番線のアベス駅もしくはラマルク・コランクール駅です。どちらの駅からもバス40番に乗れば、モンマルトル美術館の近くまでいけますが、せっかく街散策が楽しいエリアなので歩いていくのがおすすめですよ。
モンマルトルエリアを散策しながらサクレ・クール寺院やモンマルトル美術館など観光地も楽しむ半日ルートがおすすめです。
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モンマルトル美術館の営業時間・定休日
モンマルトル美術館は定休日はなく、毎日10時から18時まで営業しています。
モンマルトル美術館の所要時間
モンマルトル美術館はそれほど大きな美術館ではないので、1時間ほどみておけばOKです。時間に余裕があれば庭を散策して、最後にカフェを楽しむのもおすすめです。
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モンマルトル美術館の入場料・チケット予約
モンマルトル美術館の入場料は15€です。このチケットには美術館と庭へのアクセスが含まれています。
カフェがある庭だけ行きたい場合は、専用のチケット(5€)で入場できます。
モンマルトル美術館のチケット予約方法
モンマルトル美術館のチケットは公式サイトまたは旅行・レジャー予約サイトから可能です。
各旅行・レジャー予約サイトは日本語にも対応していて、実際にモンマルトル美術館へ行った人のレビュー・クチコミも見ることができます。モンマルトル美術館に行こうか迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
パリ・ミュージアム・パスは使える?
パリ・ミュージアム・パスはパリとパリ近郊で使える観光パスです。パスを持っていると対象の施設に無料で入場することができます。パリ市内だけでもかなりの数の美術館や文化施設が対象になっているので、パリ観光を思いっきり楽しみたい人にはおすすめのアイテムですよ。
残念ながら、モンマルトル美術館はパリ・ミュージアム・パスの対象施設ではありません。
しかし、美術館などの観光スポットをたくさん訪れたいと思っている人にとってはパスはかなり便利でお得なアイテムです。パスを検討・購入したい人はこちらからどうぞ。
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モンマルトル美術館の見どころ
モンマルトル美術館は3つの建物から構成されています。芸術家たちが住居兼アトリエとした「La maison du Bel-Air」、シュザンヌ・ヴァラドンとその息子ユトリロが暮らしたアパルトマン、邸宅ホテル「Hôtel Demarne」の3つです。
Hôtel Demarneは特別展の展示場となっていて、年に2回の特別展が開催されます。
La maison du Bel-Airは常設展会場。ここでは、印象派・ポスト印象派、その少し後に生まれたアール・ヌーヴォーの画家の作品が多く展示されています。この3種類の芸術運動が盛んになった時代は「ベル・エポック(良き時代)」と呼ばれる、パリが大きく発展・繁栄した時代。つまり、モンマルトル美術館にはベル・エポックを彩った芸術作品が集まっているんです。

最初に紹介したオーギュスト・ルノワールやエミール・ベルナール、ラウル・デュフィらに加え、アール・ヌーヴォー画家としてモンマルトルで活躍したのが、トゥールーズ・ロートレック。キャバレーの踊り子や娼婦らを多く絵に残しました。
日本では「黒猫一座の巡業」とも呼ばれている黒猫のポスター。これも同じ時代にモンマルトルで生まれ、モンマルトル美術館に展示されています。
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シュザンヌ・ヴァラドンのアトリエ

シュザンヌ・ヴァラドンとその息子ユトリロが暮らしたアパルトマンには、シュザンヌ・ヴァラドンのアトリエが再現されています。年季の入った家具インテリアに美術道具など、とてもリアルな雰囲気。昔の画家がどんな空間で芸術活動に取り組んでいたのかを見ることができます。
カフェ アブルヴォワールのインテリア

カフェ アブルボワールとはユトリロが足繁く通ったカフェ。モンマルトル美術館の少し先にあるアブルヴォワール通りにありました。
常設展の一角にそのカフェ アブルヴォワールのインテリアが再現されています。バーカウンターやスツール、壁の絵画など、カフェの雰囲気が感じられます。
カフェ ルノワール

中庭に作られたカフェ ルノワールは、モンマルトルエリアで一息つきたいときのおすすめスポット。緑に囲まれたカフェはとっても気持ちがよく、特に夏におすすめです。
屋内にも席はありますがテラス席が多いので(テラス席が断然おすすめ!)、ぜひ天気のいい日に行ってみてくださいね。パリにいるとは思えないほど静かな時間が流れ、ゆったりとした時間を過ごすことができますよ。
カフェ・ルノワールという名前は、ルノワールがこのカフェに隣接する庭園でいくつかの作品を描いたことに由来しています。その中には、1876年の代表作「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」も含まれます。庭の片隅にはブランコがあり、ルノワールの「ブランコ」を再現した場所もありますよ。
カフェは美術館の中にあるので、アクセスするためには美術館のチケットもしくはカフェの入場チケットが必要です。せっかくなので、美術館といっしょにカフェを楽しんでくださいね。
モンマルトル美術館の基本情報まとめ
- アドレス
- 12 Rue Cortot, 75018 Paris
- 営業時間
- ◇美術館
- 10:00〜18:00
- ◇カフェ ルノワール
- 水曜日〜日曜日 11:00〜17:00
- 美術館定休日
- なし(クリスマス、年末年始は要確認)
- 入場料
- 美術館:15€(特別展開催中) 庭のみ:5€
- ※美術館の入場料にはカフェ ルノワールの入場料が含まれます
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 不可
- 公式サイト
- モンマルトル美術館
- 最寄り駅
- ◇地下鉄12番線
- アベス(Abbesses)駅
モンマルトル美術館 / Musée de Montmartre






