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パリ観光マガジン

ニシミム・ド・カモンド美術館
Art & Culture 美術館

【パリ観光】ニシム・ド・カモンド美術館|アクセス・チケット予約方法・見どころ

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ニシム・ド・カモンド美術館は、パリ8区の閑静な住宅街の一画に建つ邸宅美術館です。主に18世紀後半のフランスの家具や調度品を展示しています。展示品も建物自体も美しく、フランス建築、調度品、装飾品などが好きな人におすすめしたい美術館です。

ここではニシム・ド・カモンド美術館の見どころや成り立ち、営業時間、チケット予約情報など、観光に役立つ情報をお届けします。

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ニシム・ド・カモンド美術館とは

ニシム・ド・カモンド美術館

伯爵モイズ・ド・カモンドの邸宅に作られたニシム・ド・カモンド美術館。建物も展示室も贅沢な装飾が施された美しい邸宅美術館です。

モイズはイスタンブールを起源とする金融財閥の家系に生まれた人物で、アートコレクターでもありました。

展示されているのは主に18世紀後半のフランスの家具や調度品。モイズ・ド・カモンドが長い年月をかけて集めた収集品です。ルイ15世からルイ16世にかけての時代におけるもっとも美しい家具調度品を展示しているともいわれ、見ごたえ十分。

ヨーロッパの豪華な邸宅や貴族の優雅な暮らしぶりを見るのが好きな人はかなり楽しめる美術館です。ぜひ足を運んでみてください。

ニシム・ド・カモンド美術館はどこにある?

ニシム・ド・カモンド美術館があるのはパリ8区。落ち着いた閑静な住宅街です。

近くにはモンソー公園やジャックマール・アンドレ美術館があります。

ニシム・ド・カモンド美術館への行き方・最寄り駅

ニシム・ド・カモンド美術館へは地下鉄でのアクセスが便利。

最寄り駅は地下鉄2番線のモンソー駅またはヴィリエ駅です。駅からは徒歩で5分ほどです。

公式サイト
63 Rue de Monceau, 75008 Paris
地下鉄2番線 モンソー(Monceau)駅またはヴィリエ(Villiers)駅
〈周辺の観光施設〉
モンソー公園(徒歩3分)
ジャックマール・アンドレ美術館(徒歩10分)

【ニシム・ド・カモンド美術館の場所を地図で見る⬇️】

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ニシム・ド・カモンド美術館の営業時間・定休日

ニシム・ド・カモンド美術館は月曜と火曜が定休日です。その他の日は10時から17時30分まで営業しています。

営業時間

10時〜17時30分

定休日:月・火曜日、1月1日、5月1日、12月25日

⚠最終入場は閉館時間の30分前

ニシム・ド・カモンド美術館の所要時間

ニシム・ド・カモンド美術館は中規模の美術館です。見学には1時間ほどみておきましょう。

所要時間

1時間

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ニシム・ド・カモンド美術館の入場料・チケット予約

ニシム・ド・カモンド美術館の入場料は13€です。料金にはオーディオガイド代も含まれているので、ぜひ利用してください。日本語にも対応しています。

13€ オーディオガイド付き(日本語あり)
(18歳未満は無料)

ニシム・ド・カモンド美術館のチケット予約方法

パリ・ミュージアム・パスは使える?

パリ・ミュージアム・パスはパリとパリ近郊で使える観光パスです。パスを持っていると対象の施設に無料で入場することができます。パリ市内だけでもかなりの数の美術館や文化施設が対象になっているので、パリ観光を思いっきり楽しみたい人にはおすすめのアイテムですよ。

ニシム・ド・カモンド美術館はパリ・ミュージアム・パスの対象施設です。パスを使って入場することができます。

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ニシム・ド・カモンド美術館の見どころ

ニシム・ド・カモンド美術館ができるまで

美術館の名前になっている“ニシム”とはモイズの息子の名前です。

もともとコレクション収集に情熱を捧げていたモイズは、彼の父親が購入したこの邸宅をコレクション収納用に作り変え、さらに作品の購入頻度を上げコレクションを充実させていきました。

そんなモイズの優雅な生活は、息子ニシムが第一次世界大戦中に亡くなったことにより一変します。

すっかり気を落としてしまったモイズは、親しい友人らしか家に招き入れなくなり、家に閉じこもりがちになりました。

そんな生活を何年も続けた後に、息子との思い出が詰まったこの邸宅をコレクションごと寄贈することを決め、1935年に亡くなるまで作品収集に没頭したということです。

こうしてモイズの息子の名を冠したニシム・ド・カモンド美術館が誕生しました。

プチ・トリアノンからインスピレーションを得た大邸宅

ニシム・ド・カモンド美術館
▲美術館正面ファサード

モイズのコレクションを収容するために建て直された邸宅は、フランス人建築家ルネ・サージェントによる設計です。

サージェントはヴェルサイユ宮殿のプチ・トリアノンからインスピレーションを得てこの邸宅を作りました。特に正面ファサードはプチ・トリアノンを思い浮かべさせる作りになっています。

邸宅は美しさだけでなく、暖房設備やエレベーター、清潔なバスルームなど機能性や日常生活の送りやすさにも配慮された設計になっています。

住人の生活範囲と使用人のスペース、プライベートな空間とそれ以外を分けた合理的な作りなのも特徴的。

まさに20世初頭の快適でモダンな邸宅といえるモイズの館は、閑静な住宅街であるモンソー地区の中心に美しい姿のままで残る貴重な邸宅です。

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18世紀後半のフランスの家具調度品

モイズは特に18世紀後半のフランスの調度品を好んでいて、コレクションの多くはそれらで占められています。

床にひかれた絨毯やタピスリーとして部屋の装飾にも使用されているゴブラン織りの絨毯は、フランスのボーヴェやオービュッソンで作られたもの。

オブジェが飾られたアンティークの木製家具や、数は少ないですがロカイユ装飾の家具などは飛び抜けて美しく優雅な装飾が施されています。

コレクションの中にはもともとはマリー・アントワネットが所有していたという貴重な品も含まれています。

ニシム・ド・カモンド美術館
▲LE SALON DES HUET

2階の中心に作られたサロン(LE SALON DES HUET)にはフランス人画家ジャン・バティスト・ヒュエットの絵画が壁一面に飾られています。

天井からはクリスタルと金メッキブロンズが美しいシャンデリアが。サロンの美しさを際立たせているようです。

ニシム・ド・カモンド美術館
▲食堂

黄緑色とくすんだピンクの組み合わせが華やかな雰囲気を作り出している食堂には、多くのタピスリーが飾られています。

食堂の隣にある小さな部屋にはモイズの陶磁器コレクションが展示されています。モイズ自身によって整えられた、こだわりのコレクションです。

ニシム・ド・カモンド美術館
△図書室

モイズがアートカタログや雑誌、評論を読んだという、3階中央の円形の図書室も見どころ。

赤地に白い模様の入ったベロア調のイスとソファのセットは、以前はグース・スーラード司教の持ち物だったもの。とてもよい状態で保存されています。

右手に置かれている木製で革張りのスツールは、座席部分とその中にしまわれているはしごを組み合わせることで脚立になるという、便利かつエレガントな家具です。

この他にも、大広間や書斎、ニシムの寝室、青の間などがあり、見ごたえたっぷり。どの部屋も美しい装飾と貴重な調度品で飾られていて、展示室を進むたびにため息がこぼれます。

あまり有名な美術館ではありませんが、かなり見ごたえのある訪れて損はない美術館です。

ニシム・ド・カモンド美術館の基本情報まとめ

ニシム・ド・カモンド美術館 / Musée Nissim de Camondo

アドレス
63 Rue de Monceau, 75008 Paris
営業時間
10:00〜17:30
定休日
月・火曜定休、1月1日、5月1日、12月25日
入場料
13€ オーディオガイド付き(日本語あり)
(18歳未満は無料)
パリ・ミュージアムパスの利用
可能
公式サイト
ニシム・ド・カモンド美術館
最寄り駅
地下鉄2番線
モンソー(Monceau)駅 または ヴィリエ(Villiers)駅