グラン・パレが改修工事のためにしばしの閉館へ
1900年のパリ万博のメイン会場として作られたグラン・パレ。
グラン・パレの向かいにあるプティ・パレとすぐ側のセーヌ川に架かるアレクサンドル三世橋と共に、パリ万博の目玉として人気を集めました。
万博終了後も展示会やイベント会場として利用され、フランス人のみならず観光客からも人気のアートスポットです。
オープンから120年ものあいだ活躍してきたグラン・パレですが、老朽化がひどく、パリオリンピックを前に改修工事に入ることになりました。
バリアフリー対応やセキュリティーの向上など現代の建築基準に合わせた改修が行われる予定です。
工事終了予定
工事は2024年のパリオリンピックに合わせて進められています。
一部はパリオリンピックに合わせて再オープンし、建物全体は、2025年春に再オープンの予定です。
グラン・パレ臨時施設「Grand Palais Ephémère」
この改修工事に伴うグラン・パレ閉館中に、臨時パビリオンとしてオープンしたのが「Grand Palais Ephémère」(グラン・パレ・エフェメール)です。
建築家ジャン・ミシェル・ヴィルモットにより、グラン・パレを模した形に木をメインに使った曲線が美しいパビリオンが誕生しました。
環境にも配慮したエコデザインの建築となっています。
エッフェル塔のふもとの広場、シャン・ド・マルス公園に作られたこのパビリオン。
臨時とはいえ約10,000㎡もの広さがあり、室内からは真正面にエッフェル塔を眺めることが出来る最高の立地です。
これまでグラン・パレで行われてきた展示会やイベントなどは、こちらで行われる予定です。
グラン・パレのイベントや展示会は毎回どれも人気なので、閉館中もこうして他の場所でイベントが楽しめるのは嬉しいですね。
音響設備も備えられており、コンサートなどの音楽イベントでの使用も可能だそう。
これからどんなイベントが行われていくのか楽しみです。
オリンピック会場としても
グラン・パレ・エフェメールは、2024年のパリオリンピック開催期間中は「Arena Champ-de-Mars 」(シャン・ド・マルス アリーナ)となり、試合会場として使用されることになっています。
柔道などの室内競技がこちらで行われる予定です。
パリオリンピックに向けて、パリの街も着々と準備が進んでいるようですね。
基本情報
グラン・パレ・エフェメール / Grand Palais Ephémère
- アドレス
- Place Joffre, 75007 Paris
- 最寄り駅
- 地下鉄8番線
- エコール ミリテール(École Militaire)駅
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