ジャックマール・アンドレ美術館は19世紀に建てられた邸宅内に作られた美術館です。ブルジョワが暮らした空間がそのまま残された瀟洒な建物の中には、ここで暮らしたエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻が収集したコレクションが展示されています。
有名な美術館ではありませんが、当時のままの邸宅と美しい調度品や絵画の数々は見ごたえたっぷり。フランスの19世紀の建築やインテリアが好きな方には、ぜひぜひ訪れてほしい美術館です。
ここではジャックマール・アンドレ美術館の見どころ、営業時間や所要時間、チケット予約など、観光に役立つ情報をお届けします。
目次
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美しい邸宅美術館「ジャックマール・アンドレ美術館」とは

ジャックマール・アンドレ美術館は、エドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻が収集したコレクションを展示する美術館。美術館の建物は、二人が実際に暮らしていた邸宅です。
エドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマールはともにアートコレクションを趣味にしていて、生涯をかけて芸術作品を収集しました。そんな二人が暮らした邸宅は、装飾品から家具インテリアまでこだわり抜かれたものだけが並び、二人のセンスのよさが伺えます。
展示品だけでなく、建物自体も美しく見ごたえがあります。作品を鑑賞するだけの美術館とは違い、19世紀のブルジョワの暮らしぶりを肌で感じられる特別な美術館です。
ジャックマール・アンドレ美術館はどこにある?
ジャックマール・アンドレ美術館はパリ8区に位置しています。凱旋門から徒歩15分の好立地です。
ジャックマール・アンドレ美術館への行き方・最寄り駅
ジャックマール・アンドレ美術館へは地下鉄を使っていくのが便利です。
最寄り駅は地下鉄9番線のサン・フィリップ・デュ・ルール駅。駅からは徒歩7分ほどです。
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ジャックマール・アンドレ美術館の営業時間・定休日
ジャックマール・アンドレ美術館は定休日がなく、毎日営業しています。
閉館時間が例外的に変更になる場合があるようなので、予約なしで訪れる場合はホームページから事前に営業時間を確認してくださいね。
ジャックマール・アンドレ美術館の所要時間
ジャックマール・アンドレ美術館は中規模の美術館。常設展のみの場合は1時間半、特別展も開催中の場合は少なくとも2時間は見積もっておきましょう。
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ジャックマール・アンドレ美術館の入場料・チケット予約
ジャックマール・アンドレ美術館の入場料は特別展開催中とそうでない時で、料金が変わります。
特別展開催中は18,5€、特別展が行われておらず常設展のみの場合は13€です。
ジャックマール・アンドレ美術館のチケット予約方法
ジャックマール・アンドレ美術館のチケットは公式サイトより予約可能です。チケット予約は必須ではなく、美術館の窓口で直接購入することもできます。
特別展開催中の週末は混み合うため、事前に予約していくのがおすすめです。
パリ・ミュージアム・パスは使える?
パリ・ミュージアム・パスはパリとパリ近郊で使える観光パスです。パスを持っていると対象の施設に無料で入場することができます。パリ市内だけでもかなりの数の美術館や文化施設が対象になっているので、パリ観光を思いっきり楽しみたい人にはおすすめのアイテムですよ。
残念ながら、ジャックマール・アンドレ美術館はパスの対象施設ではありません。
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ジャックマール・アンドレ美術館の成り立ち
エドゥアール・アンドレは裕福な銀行家のもとに生まれたブルジョワ、ネリー・ジャックマールは自画像画家として活躍するアーティストでした。
アンドレが自画像の制作をジャックマールに依頼したことで、二人は出会い、やがて結婚します。全く違う境遇で育った二人でしたが、芸術という共通の趣味があり大変豊かな結婚生活を送ったそう。
二人には子供がいなかったことから、世界中を回って芸術コレクションを収集することに情熱を注ぎました。二人は収集したコレクションを保管する場所として、所有していた邸宅を改装。それが現在のジャックマール・アンドレ美術館になっています。

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見どころ

イタリア美術館
邸宅の持ち主だったエドゥアール・アンドレは、イタリア ルネサンスへ強い関心を持っていて、多くの絵画や彫刻を収集しました。それらが展示されているのが、2階にあるイタリア美術館と呼ばれる展示スペースです。
ドナテルロの彫刻をはじめ、ボッティチェリ、ベリーニ、マンテーニャ、ウッチェロらのイタリア美術の作品が100点以上も展示されています。
図書室と音楽室

舞踏会なども行われたという音楽室は、当時の建築の特徴をそのまま残しています。赤い壁と濃い色の木製の家具が、重厚な雰囲気を醸し出す空間です。
吹き抜けの天井には、一面に重々しい色使いの天井画が。全体に荘厳な空気を感じさせる部屋ですが、大きな窓から入る光のおかげで明るい空間になっています。
美術館1階のもっとも奥にあるネリの寝室として使われていた部屋は、現在は図書室として公開されています。図書室にはオランダ出身の画家ヴァン・ダイクやレンブラントの作品が展示されています。
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美しい装飾階段から続く温室「冬の庭園」


この美術館のシンボルともいえる階段は、建物の中央に配置するのが主流だった当時にしては珍しくアパルトマンの最後に設置されています。
階段には美しい曲線の手すりと細かい装飾が。大理石でできた重厚な階段でありながら、軽やかで神秘的な雰囲気に仕上がっています。階段上部の巨大なフレスコ画も必見ですよ。
階段の左手にはエキゾチックな植物がたくさん置かれた温室「冬の庭園」が続いています。重厚な作りの部屋が続くこの美術館の中で、植物に囲まれてほっと一息つけるような空間です。
サロン・ド・テーレストラン 「Le Nélie」
美術館内にはサロン・ド・テ兼レストラン「Le Nélie」が併設されています。
邸宅のダイニングだった場所をそのままレストランとして使用しているので、タピスリーや絵画を眺めながら食事をいただくことができます。
美しい装飾が施された空間ですが、雰囲気は堅苦しくなくカジュアルに食事が楽しめます。子ども用メニューなどもあるので、家族連れの方にもおすすめです。パティスリーメニューも充実していて、ティータイムにもぴったり。
パリジャンにも人気のスポットで、週末は行列ができるほどの賑わいです。平日を狙っていくか、ランチタイムから少し時間をずらして行くのがおすすめ。
カフェやレストランを併設する美術館は多くありますが、ブルジョワが暮らした空間をそのまま感じられるお店はなかなかありません。美術館併設レストランの中でも「Le Nélie」はイチオシのレストランですよ。
- アドレス
- 158 Boulevard Haussmann, 75008 Paris
- 営業時間
- ◇美術館
- 月〜木:10時〜18時
- 金曜日:10時〜22時
- 土・日曜日:10時〜19時
- ◇レストラン
- 月〜木:9時〜18時
- 金曜日:9時〜20時
- 土・日曜日:11時〜19時
- 定休日
- なし
- 美術館入場料
- 18,5€
- ※特別展開催期間外は13€
- ※7歳未満は無料
- チケット購入はこちらから ⇒ ジャックマール・アンドレ美術館チケット購入ページ
- パリ・ミュージアムパスの利用
- 利用できません
- 公式サイト
- ジャックマール・アンドレ美術館
- 最寄り駅
- ◇地下鉄9番線
- サン=フィリップ・ド・ルール(Saint-Philippe du Roule)駅
- ◇地下鉄13番線
- ミロメニル(Miromesnil)駅
ジャックマール・アンドレ美術館 / Musée Jacquemart-André
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