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パリ観光マガジン

火災後のノートルダム大聖堂
Art & Culture 教会・礼拝堂

ノートルダム大聖堂|見どころ・チケット予約方法・入場料

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ゴシック建築を代表する建物であるパリのノートルダム大聖堂。周辺の文化遺産とともに、「パリのセーヌ河岸」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

ローマ・カトリック教会の大聖堂として建設されたノートルダム大聖堂は、現在もパリ大司教座聖堂として使用され、宗教的にも重要な役割を果たしています。

2019年の大規模火災

▲火災後のノートルダム大聖堂(2019年4月16日に撮影)

2019年4月に起きた大規模火災を覚えている方も多いのではないでしょうか。大聖堂からモクモクと上がる煙は、フランスのみならず世界中を悲しみに包みました。

火災発生当時は大聖堂周辺に多くのフランス人が集まり、祈りながら消火活動を見守りました。ニュースでも消火活動の様子が中継され、崩れていく大聖堂にテレビの前で多くの人が衝撃を受けました。

火災は大聖堂の上部で起こったため消火活動は難航、完全に消化したのは翌日になってから。大聖堂内には文化的にも価値のあるものが多く保管されており、それらの救出にも力が尽くされました。

この火災で尖塔部分と屋根が消失。修復作業は2024年のパリオリンピックまでの完成を目指すと発表されました。

火災に際し、修復には多額の費用が必要となることから、フランスのファッション業界大手企業のケリングやLVMHなど多くの企業が寄付を行うことを表明しています。

現在の様子と再オープンの予定は?

フランス パリ ノートルダム大聖堂

火災から5年以上が経過し、再オープンへの期待が高まるノートルダム大聖堂。修復作業は完了に近づいていて、2024年12月8日に一般客を受け入れる予定です。

消失した先頭部分は、2024年2月に修復が完了。外観はすでに以前の姿に近いものを見ることができます。

営業再開後も修復作業は続けられる予定で、完全に作業が終了するのは2026年です。

チケットの予約などに関しては11月中旬に発表がある予定。見学は無料ですが、多くの人が訪れることが予想されるため予約するのがベスト。ただ、予約がなくても入場は可能とのことです。

\\\ ノートルダム大聖堂営業再開の最新情報! ///

ノートルダム大聖堂の建築様式

ノートルダム大聖堂はゴシック建築の最高傑作ともいわれています。全体的にゴシック様式の建築ですが、ロマネスク様式の痕跡もところどころに見られます。

1163年着工・1345年完了であることから、この期間の初期に栄えていたロマネスク様式が見られるのも納得です。ロマネスク様式は、ファサードの一部や内保の柱の一部に見られます。

見どころ

フランス パリ ノートルダム大聖堂

外観

大聖堂でまず見てほしいのが、全体的に白っぽい色味であることから「白い貴婦人」とも呼ばれているその外観です。

そしてファサードの凝った彫刻もよく見てほしいところ。ファサードには3つの門があり、それぞれ「聖アンヌの門」「審判の門」「聖母の門」となっています。

門の上に並ぶ28体の彫刻群は「王のギャラリー」。これらはダビデ王の父エッサイからヨセフまでのイエスの祖先の彫刻です。しかし、フランス革命期にフランス王と誤解され、首が落とされる被害を受けてしまいます。

現在の彫刻は1800年代に修復されたものです。落とされた首はクリュニー美術館で見ることができます。

屋根には「キマイラ」(ガーゴイル)と呼ばれる怪物の形の排水口が。写真や映像でもよくクローズアップされるので見覚えのある人も多いのではないでしょうか。ノートルダム大聖堂のシンボル的な存在でもあります。

ステンドグラス

内部で注目なのが、3ヵ所にあるステンドグラスのバラ窓です。バラ窓は火災の際にも無事に生き残りました。日が差すと大聖堂内部にステンドグラスの鮮やかな色が映り込んでとても美しいですよ。

屋上に登ろう

フランス パリ ノートルダム大聖堂

大聖堂内部だけでなく、屋上からの眺めも必見です。

パリを一望できる名所といえば、エッフェル塔やモンパルナスタワーが人気ですが、ノートルダム大聖堂の屋上からの眺めも決して退けを取りません。

大聖堂外観に施された彫刻などの装飾を間近に見ることもできるので、ぜひ登ってみましょう。

入り口がわかりにくいので注意!

屋上へ登る入り口は、大聖堂内部への入り口とは別になっています。
入り口は大聖堂正面左側の道に面したところにあります。入り口でセキュリティーチェックを受けたらチケットブースのある2階まで進みます。
ここからさらに屋上まで螺旋階段を登るわけですが、屋上までのアクセスはこの階段のみです。頑張りましょう。

始まりの場所 、ポワン・ゼロ

ノートルダム大聖堂の前には、地図などで各地への距離を示すときの起点となる道路元標“ポワン・ゼロ”があります。

つまりパリからの距離というのはここ、ノートルダム大聖堂からの距離なわけですね。

“ポワン・ゼロ”ぜひ探してみてくださいね。

ノートルダム大聖堂 / Cathédrale Notre-Dame de Paris

アドレス
6 Parvis Notre-Dame – Pl. Jean-Paul II, 75004 Paris
営業時間
修復作業中のため、一般には公開されていません
入場料
大聖堂内部:無料
大聖堂屋上:10€(毎月第一日曜日は無料。)
公式サイト
ノートルダム大聖堂
最寄り駅
◇地下鉄4番線
シテ(Cité)駅 または サン・ミシェル(Saint-Michel)駅
◇RER B線・C線
サン・ミシェル ノートルダム(Saint-Michel Notre-Dame)駅