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ルーヴル美術館の正面入口であるピラミッド
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みんなはどこに行った?パリの観光地入場者数ランキング

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世界でもトップクラスの観光都市であるパリ。ちょっと考えるだけでも、たくさんの有名観光地が思い浮かびますよね。

そうなると、どの観光地がもっとも入場者数が多いのか、つまり、パリを訪れる観光客はどこを訪れているのか気になりませんか?

今回はパリの観光地の入場者数ランキングをご紹介!これからパリに行く予定の人も、すでにパリに行ったことがある人も、みんながどんな名所を訪れているのか、ぜひチェックしてくださいね。




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パリの人気観光地 入場者数ランキング

数多くある観光地のなかで、パリを訪れた人はどこへ足を運んでいるのでしょうか。今回は2023年の入場者数(推定含む)をもとにランキング付けしました。

では1位からさっそく見ていきましょう!

⚠️2024年はパリオリンピックの影響で施設によっては入場者数が例年とは大きく変化した可能性があるため、2023年の情報を元にしています。
⚠ノートルダム大聖堂は2023年は修復工事中だったため、ランキングには入っていません。

1位:サクレ・クール寺院

2023年推定入場者数:約1,100万人

フランスのパリ、モンマルトルの丘の頂上にそびえ立つサクレ・クール寺院。白い外観が青空に映える。

1位はなんとモンマルトルの丘のシンボル、サクレ・クール寺院です。世界トップクラスの規模を誇るあの有名美術館が第一位と想像していた人が多いのではないでしょうか。

実はサクレ・クール寺院の入場者数は毎年1000万人前後といわれていて、あの有名美術館を抑えてパリで一番の入場者数をほこる建物なんです。

サクレ・クール寺院はモンマルトルの丘の頂上にそびえ立つバジリカ式大聖堂。観光客だけでなく、多くの熱心な信者もお祈りに訪れています。そのため、内部は厳かな雰囲気が流れ、パリの教会や大聖堂では珍しく写真撮影も禁止されています。それだけ、宗教施設として大きな役割を果たしているということなのでしょう。

サクレ・クール寺院は1914年に完成した比較的新しい寺院です。入口の両脇にある銅像やドーム天井のモザイク画など建築的見どころもたくさん。入場は無料なので、パリに行ったら必ず行きたいですね。

サクレ・クール寺院の入場者数に関しては、複数のサイトで「2023年1,100万人」「毎年1,000万人以上」などと紹介されていますが、公式な入場者数の記録は見つけることができませんでした。サクレ・クール寺院は入場無料のため、入場者数を正確に把握することは難しく、推定手法で算出されたものである可能性があります。

2位:ルーヴル美術館

2023年入場者数:約890万人

パリのルーヴル美術館を訪れる観光客と、メイン入り口のピラミッド

第2位は世界最大規模を誇るルーヴル美術館。2023年は890万人もの人が訪れました。

ルーヴル美術館は所蔵作品数3万5000点、面積は6万600㎡にもなる巨大美術館。古くはフランス王が暮らしたルーヴル宮殿が元になっていて、建物も高い歴史的価値を持ちます。現在は、ユネスコ世界遺産「パリのセーヌ河岸」の一部にも含まれています。

モナリザやサモトラケのニケ、ミロのヴィーナスなど、有名作品をあげるだけでもキリがなく、まさに芸術の宝庫ともいえるルーヴル美術館。館内は広すぎて一日ですべての作品を見て回ることはできないといわれています。そのため、一度パリを訪れたことがある人でも再訪する価値が高く、これだけ多くの入場者を記録することにもつながっているのでしょう。

ルーヴル美術館は世界でもっとも有名な美術館の一つであることは間違いなく、パリを訪れたら立ち寄らずには帰れないマストスポットです。世界最高峰の芸術作品を存分に堪能したいですね。

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3位:エッフェル塔

2023年入場者数:約631万人

パリ7区から見た夜のエッフェル塔

3位はパリのシンボルエッフェル塔です。やはりここも、パリに行ったら必ず訪れたい場所ですよね。写真スポットとしても人気で、SNSにはエッフェル塔の写真がたくさんアップされています。

エッフェル塔は、1889年のパリ万国博覧会のために建てられました。高さは約330メートルで、完成当時は世界一高い建造物としても話題に。奇抜なデザインには賛否両論ありましたが、今ではフランスを代表する観光名所です。エッフェル塔という名前は設計者のギュスターヴ・エッフェルの名前から来ています。

展望台は3つあって、エレベーターや階段でのぼることができます。最上階からはパリの街並みが一望できて、絶景が楽しめますよ。夜になるとライトアップされて、とってもロマンチックな雰囲気。毎時00分に行われるシャンパンフラッシュも絶対に見たい。

4位:オルセー美術館

2023年入場者数:約387万人

パリのオルセー美術館。駅舎だった名残がみえる内部。彫刻、絵画などを展示。

第4位はルーヴル美術館についで人気の高いオルセー美術館です。

オルセー美術館は、1900年のパリ万国博覧会に合わせて建てられた駅舎を改築して作られた美術館。モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホなど印象派・ポスト印象派の巨匠たちの作品が約1,100点展示されていて、印象派美術の宝庫として世界中から愛されています。誰もが知る有名作品が多いことが、多くの入場者を集める理由でしょう。

印象派のイメージが強いですが、その他アール・ヌーヴォー建築や彫刻、宝飾品の展示もあり、豊富な展示品が見られる点も魅力です。

駅舎の面影を残すアーチ型の天井や大時計など、建築自体も見どころの一つ。5階にある大時計の裏側は人気の撮影スポットで、時計越しにセーヌ川やパリの街並みを一望できます。



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5位:ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)

2023年入場者数:約262万人

カラフルな配管を外側に設置した奇抜な外観のポンピドゥー・センター

ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)は、ピカソ、カンディンスキー、マティスなど10万点以上の作品を所蔵する、ヨーロッパ最大規模の近現代美術コレクションを誇る美術館。常時複数の特別展を開催しているため、週末は多くのパリジャンや観光客で賑わいます。いつ行っても新しい作品に出会るのが、多くの入場者を集めている理由の一つでしょう。

屋上からはパリの街並みが一望できます。高さはそれほどないので絶景スポットとしては知られていませんが、実はパリ中心地の景色がよく見える穴場絶景スポットなんですよ。

建築物としては、むき出しの配管が特徴的な前衛的な外観です。当時のジョルジュ・ポンピドゥー大統領の提言で作られましたが、国民からは批判的な声がありました。現在では多くの人に受け入れられ、人気観光スポットの一つとなりましたが、みなさんはどう感じるでしょうか。

現在は大規模改修工事のため閉館しています。2030年の再オープンが楽しみですね。

6位:シテ科学産業博物館

2023年入場者数:約233万人

シテ科学産業博物館ってなに?と思った人は多いのではないでしょうか。シテ科学産業博物館は、ヨーロッパ最大級の科学博物館で、パリ19区のラ・ヴィレット公園内にあります。こちらは観光客向けの施設というよりも、教育・文化施設としての地元利用が多い施設なんです。

訪問者の大多数がフランス国内からの家族連れ・学生で、特に学校団体や科学・教育系の大学生が多く訪れるのだそう。

シテ科学産業博物館内には複数の施設があります。世界最大級のプラネタリウム、講演会場、IMAXシアター、子ども向けの特別展示エリアなどがあり、この点も来場者が多い理由なのでしょう。

一般的なパリ観光スポットとは少し方向性は違いますが、科学好きな人や子どもと一緒にパリを訪れる人にはぴったりのスポットですよ。

公式サイト:シテ科学産業博物館(Cité des Sciences et de l’Industrie)
アドレス:30 Av. Corentin Cariou, 75019 Paris

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7位:凱旋門

2023年入場者数:約175万人

青空とのコントラストが美しい凱旋門

シャンゼリゼ通りの先に堂々と立つ凱旋門の姿は、パリを象徴する風景の一つ。ここもパリ観光では外せないスポットの一つですよね。2023年には175万人もの人が訪れています。

凱旋門はアウステルリッツの戦いの勝利を記念して1806年にナポレオン・ボナパルトの命で建設されました。高さは約50メートル、幅約は45メートルの壮大な戦勝記念碑です。

凱旋門の足元には第一次世界大戦の無名戦士の墓があり、常に火が灯されています。284段の階段を上れば凱旋門の屋上から360度パリの街並みを一望することも可能。凱旋門を中心に放射線状に広がる道路やアスマン様式の建物が美しいですよ。夜遅くまで営業しているので、夜景も楽しめます。

8位:サント・シャペル

2023年入場者数:約163万人

パリのシテ島にあるサント・シャペル。一面ステンドグラスに覆われた幻想的な空間。

サント・シャペルは、フランス国王ルイ9世がキリスト受難の聖遺物を安置するために建てた、ゴシック建築の最高傑作と称される礼拝堂です。フランス司法省の敷地内にあり、外からは見えにくいため目立ちませんが、内部には想像できないほど美しい景色が広がっています。

礼拝堂内部は二層に分かれていて、1階は色鮮やかな下層礼拝堂、2階部分が一面をステンドグラスで覆われた礼拝堂です。

高さ15メートルにもなるステンドグラスは息を呑むほどの美しさ。ステンドグラスには聖書の場面が描かれていて、幻想的な空間を作り出しています。光の加減で刻々と表情を変えるステンドグラスは、どれだけ眺めていても見飽きることがありません。163万もの人が訪れるのも納得の美しさです。



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9位:フォンダシオンルイヴィトン

2023年入場者数:約155万人

フォンダシオンルイヴィトン(ルイヴィトン美術館)の中庭。オレンジの照明と直線的なデザインが印象的。

フォンダシオンルイヴィトンは、2014年10月にブローニュの森の中に開館した現代アート美術館です。「フォンダシオンルイヴィトン」という名前から、高級ブランド ルイヴィトンの施設だと思う人もいますが、ここはルイヴィトンを所有するLVMHグループが運営するアート施設です。

美術館の建物は建築家フランク・ゲーリーが設計。風を受けて進むヨットの帆をイメージした斬新なデザインで、建築ファンにも人気があります。

毎年大型の特別展が開催され、ポップアートや現代アートをテーマにした展示は毎回好評です。ブローニュの森にあるためアクセスが不便なのにも関わらず多くの人が訪れているのは、展示の質の高さの証拠でしょう。

館内のお土産ショップでは、ここでしか手に入らない「FONDATION LOUIS VUITTON」のロゴ入り限定トートバッグやグッズが人気です。現代アートが好きな人はぜひ行きたい美術館です。

10位:ケ・ブランリ美術館

2023年入場者数:約141万人

ケ・ブランリー美術館 パリ

エッフェル塔近くに位置するケ・ブランリ美術館は、アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの固有の文明・文化・芸術を扱う美術館。所蔵作品は30万点に及び、比較的規模の大きな美術館です。

日本芸術愛好家でもあったジャック・シラク元大統領の「世界中のすべての文化には等しく敬意が払われるべき」という信念のもと生まれた美術館で、ヨーロッパ以外の芸術・文化に焦点を当てています。建築家ジャン・ヌーヴェルが設計した近代的な建物と庭園も見どころ。庭園では夏を中心に屋外イベントも開催されています。

巨大な美術館内部には壁がなく、展示品は各地域にゾーン分けされて並んでいるのが特徴的です。アート作品の展示だけでなく、写真、映像、音楽など、さまざまなメディアを使って諸民族の文化を紹介しています。2025年には岡本太郎展やアマゾニア展など、先住民文化や現代アートを紹介する独創的な企画展も開催されました。

ヨーロッパ以外の文化にスポットを当てた展示は、ルーヴル美術館やオルセー美術館とは一線を画する体験となり、それが多くの人の興味を引いているのでしょう。



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11位:ラ・ヴィレット グランド・ホール

2023年入場者数:約130万人

パリ19区のラ・ヴィレット公園内に位置する「ラ・ヴィレット グランド・ホール」は、19世紀の産業建築を代表する文化拠点です。かつて食肉市場として使われていた建物を再生したこのホールは、現在ではパリ屈指の多目的文化施設として知られ、年間を通じて多彩なイベントが開かれています。

特に、歴史・芸術・ポップカルチャーをテーマにした大型展覧会は多くの来場者を記録しています。さらに、コンサート、フェスティバル、サーカス、ダンス、演劇など、ジャンルを超えたライブイベントも頻繁に行われ、家族連れや観光客、地元住民まで幅広い層に人気です。

巨大な吹き抜け空間と柔軟なステージ構成により、展示と公演の両方を高いクオリティで実現できる点はグランド・ホールの大きな魅力。ラ・ヴィレット公園内には科学博物館や屋外スペースが広がり、散策とセットで楽しめるのも◯。新しいカルチャーに出会いたい旅行者にとって、グランド・ホールは必ず立ち寄りたいスポットです。

2023年は超大型展示「ラムセス展」が開催され、約81万人の来場者を記録。これが2023年の年間入場者数130万人を大きく手助けしたと考えられます。(通常の年は年間入場者数はもっと少ない可能性大)

公式サイト:ラ・ヴィレット グランド・ホール
アドレス:211 Av. Jean Jaurès, 75019 Paris

12位:オランジュリー美術館

2023年入場者数:約123万人

パリのオランジュリー美術館内、睡蓮特別室。

チュイルリー公園内にあるオランジュリー美術館は、クロード・モネ晩年の大作「睡蓮」が展示されていることで有名な美術館。超大型サイズの睡蓮はオランジュリー美術館でしか見ることはできず、モネの睡蓮のために123万人もの人が訪れたと言っても過言ではありません。

1916年から1926年にかけて描かれた睡蓮は、モネ自ら美術館に展示することを提案し寄贈したもの。美術館がオープンしたのはモネが亡くなった後でしたが、「睡蓮特別展示室」モネの構想に基づいて建設されました。

「睡蓮特別展示室」は楕円形の2部屋に分かれていて、自然光が差し込む明るい空間です。静かな雰囲気のなかでモネの作品をじっくり楽しめる特別な展示室になっています。モネが意図したのは、水の空間に包まれ、心を癒し安らかに瞑想できる空間でした。

睡蓮のほか、地下展示室にはセザンヌ、マティス、ピカソ、ルノワール、シスレーなど印象派およびポスト印象派の作品が展示されています。

規模は小さいながらも、モネの世界に浸れる至福の時間を過ごせる美術館です。知名度の割にそれほど混まないので、パリ観光を楽しみたい人はぜひ立ち寄って。

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13位:アンヴァリッド(軍事博物館)

2023年入場者数:約121万人

アンヴァリッド廃兵院に置かれているナポレオンの墓

1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として建設したアンヴァリッド。現在も一部はその機能を引き継ぎながら、軍事博物館とドーム型教会は人気の観光施設になっています。

金色に光り輝くドーム教会にはナポレオン・ボナパルトの棺が安置されています。ナポレオンはフランス史に残る英雄。ナポレオンの棺を見ようと多くの観光客が訪れます。

軍事博物館は、50万点を超える軍事品や工芸品のコレクションを備えた世界最大級の軍事史博物館です。中世の甲冑や武器、軍服、第二次世界大戦の資料まで幅広い時代の展示が揃っています。ナポレオンが実際に使用した軍服や帽子、剣なども展示され、当時の戦いの様子や彼の生きた時代を感じることができます。

美術館は意外に広く、しっかり見ようと思うと3時間はかかるレベルのボリューム。軍事史や武具に興味がある人には特におすすめです。

14位:オペラ座(見学のみ)

2023年入場者数:約120万人

パリ、オペラ・ガルニエのマーブル製の大階段。

1875年にナポレオン3世の命により建設されたオペラ・ガルニエは、ネオバロック建築の最高傑作と称される世界有数の大劇場。映画「オペラ座の怪人」の舞台としても知られています。

オペラ座は見学専用のチケットを購入すれば、館内見学が可能。2023年は120万人が見学に訪れました。

白い大理石の大階段グラン・エスカリエ、金色に輝くグラン・フォワイエなど見どころはたくさん。公演中でなければ劇場の中を見学することもでき、シャガールが手がけた美しい天井画や大きなシャンデリアなども見ることができます。宮殿のような豪華な内装に圧倒されること間違いなしです。

館内で特別展を開催することもあり、見学専用チケットで見学可能です。舞台で使用された衣装や小道具が展示されていたりと、演劇ファンにはたまりません。

オペラ・ガルニエをもっと知りたい人のための記事 ⬇️
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15位:プチ・パレ

2023年入場者数:約118万人

プチ・パレ

1900年のパリ万博のために建てられたプチ・パレ。万博終了後に美術館として整備され、ルネサンスから19世紀末に至る西洋美術作品を所蔵・展示しています。

コロー、クールベ、モネ、セザンヌ、ロダンなどの作品のほか、フランス的な装飾芸術や家具、陶器類も充実。大きな窓から光が差し込む明るい空間でアートを楽しめます。

回廊式の構造と中庭の静けさも観光客に人気の場所。中庭にはカフェが併設されていて、SNS映えするスポットとして人気です。ここも無料でアクセス可能ですよ。

これだけの優雅な内装と豊富な芸術品を展示しながら、常設展が無料なのには驚き。118万もの人が訪れるのも納得です。アレクサンドル三世橋とシャンゼリゼ通りの間という好立地も観光客を惹きつけているのでしょう。特別展も有料ながら毎回好評で、多くの人が訪れています。

万博遺産という歴史を持ち、無料でこれだけの芸術品が見られるのはプチ・パレだけ。訪れて損はありません。

16位:カルナヴァレ美術館

2023年入場者数:約105万人

パリにあるカルナヴァレ美術館。吊り看板がたくさん展示されている最初の展示室。

マレ地区にあるカルナヴァレ美術館は、1880年に開館したパリ最古の美術館です。先史時代から現在までのパリに関する品々を62万5,000点以上も所蔵していて、まさにパリの歴史を語る美術館といえます。

美術館の建物は、16世紀にパリ市議会議長の邸宅として建てられたルネサンス様式のカルナヴァレ館と、隣接するル・プルティエ・ド・サン=ファルジョー館の2つの歴史的建物で構成されています。カルナヴァレ館は、17世紀に作家のセヴィニエ夫人が暮らしたことでも有名。歴史ある建造物が多く残るマレ地区のなかでも、ルネサンス期に建てられた貴重な邸宅です。

2016年からは4年間もの改修工事を経て2021年5月末にリニューアルオープン。さらに見やすく展示内容も充実した美術館へと生まれ変わりました。

カルナヴァレ美術館の魅力は、絵画、彫刻、模型、看板、家具、装飾品などを通してパリの歴史を時代順にたどることができる点。フランス革命にまつわる展示が充実していて、ルイ16世一家が幽閉されていたタンプル塔の部屋の再現や、マリー・アントワネットの遺髪が入った指輪など、歴史を生々しく伝える品々が見どころです。

その他、17世紀スタイルの装飾が見事なコルベール高官の邸宅の一室や、マルセル・プルーストの寝室など、各時代の貴重な装飾が移築展示され、建築様式や装飾の変化がわかりやすく展示されています。

あまり有名な美術館ではありませんが、無料ながら見ごたえのある美術館としてパリジャンのなかでは人気の高い美術館です。パリの歴史を深く知りたい人はもちろん、パリ旅行のハイライトとして訪れるのもおすすめ。



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17位:パンテオン

2023年入場者数:約98万人

パンテオンのドーム下にあるフーコーの振り子時計

パリ5区の丘の上にそびえるパンテオンは、聖ジュヌヴィエーヴに捧げる教会として建設を命じられ、1790年に完成した壮麗な新古典主義建築。大きなドームとコリント式の円柱が特徴的です。

フランス革命後には宗教施設から国の偉人を祀る霊廟へと役割が変更。現在ではヴォルテール、ルソー、ヴィクトル・ユゴー、マリー・キュリー、エミール・ゾラ、ジョセフィーヌ・ベーカーなど多くの偉人が埋葬されています。クリプトと呼ばれる地下聖堂が、偉人たちが眠る場所。ここでは偉人たちの生涯を知ることができる展示もあります。

ドーム下の必見ポイントは、1851年に地球の自転を証明した有名なフーコーの振り子の巨大レプリカ。このパンテオンで実験が行われたことから、今もここに振り子が設置されています。

ドームの頂上に登れば360度のパリの街並みを一望することもでき、霊廟以外にも見どころが多くあることが、観光客を惹きつける理由です。

18位:パリ市立近代美術館

2023年入場者数:約92万人

パレ・ド・トーキョーの東翼に位置するパリ市立近代美術館。1961年に開館した近代美術館で、常設展は無料で鑑賞できます。

20世紀から21世紀の近現代美術に焦点を絞り、フォービズムとキュビズムを中心に約15,000作品を所蔵しています。マティスの大作「ダンス」が壁一面に展示された部屋や、ラウル・デュフィによる1937年パリ万博のために描かれた巨大壁画「電気の妖精」が部屋全体を覆う圧巻の展示は特に人気があります。

ピカソ、モディリアーニ、藤田嗣治などの作品も展示され、ゆとりのある展示空間でゆったりと鑑賞できるのも魅力です。ポンピドゥーセンターに負けない質の高い近現代アートコレクションを無料で楽しめることから、多くの観光客が足を運んでいます。

公式サイト:パリ市立近代美術館(Musée d’Art Moderne de Paris)
アドレス:11 Av. du Président Wilson, 75116 Paris

19位:カタコンブ

2023年入場者数:約60万人

カタコンブとはフランス語で「地下墓地」を意味し、パリの地下に広がる観光できる地下墓地なんです。カタコンブは地下約20メートル、長さ1,7キロにわたり、約600万人の遺骨が眠っています。

もともとはパリの建築資材として使われた石灰岩を採掘していたただの石切り場でしたが、18世紀後半に衛生状態が悪化した市内の墓地の遺骨を移すことが決まり、カタコンブが誕生しました。

カタコンブ内部は細いトンネルや洞窟のようになっていて、壁は土がむき出しになっています。そこに頭蓋骨や大腿骨が芸術的に配置され、遺骨の間を通って見学通路を進んでいきます。通路は薄暗く、ホラー映画のような不気味な雰囲気。若い人を中心に少し変わった体験をしたい人に人気があります。

公式サイト:カタコンブ(Les Catacombes de Paris)
アドレス:1 Av. du Colonel Henri Rol-Tanguy, 75014 Paris

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20位:ピカソ美術館

2023年入場者数:約55万人

パリにあるピカソ美術館

17世紀に建てられ「オテル・サレ(塩の館)」と呼ばれた邸宅を元に作られたピカソ美術館。マレ地区の静かなエリアに位置し、2014年には大規模改修を経てリニューアルオープンしています。

ピカソ美術館は世界中にいくつかありますが、パリのピカソ美術館はピカソ自身が最後まで手放さなかった貴重な作品を含むコレクションが特徴。これは、ピカソの死後、家族が相続税の代わりにフランス政府に膨大な作品群を含む5,000点以上のコレクションを寄贈したためです。

初期の素描から「青の時代」「バラの時代」「キュビスム」など多彩なスタイルを時系列でたどることができる点も大きな魅力。代表作『アヴィニョンの娘たち』の創作過程を示すスケッチや試作など、ピカソファンにはたまらないコレクションです。

ピカソが収集したセザンヌ、マティス、ルノワール、ドガ、シャガールなどの巨匠たちの作品も展示され、ピカソがどのように他のアーティストから影響を受けたかを感じることができます。絵画だけでなく彫刻、版画、素描、陶芸など多岐にわたる作品形式を網羅。

ピカソという偉大な画家の名を冠す美術館でありながら、年間入場者数は約55万人と控えめ。館内はそれほど混まず、比較的ゆっくり見学できます。穴場の美術館に行きたい人にはおすすめです。



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21位:ロダン美術館

2023年入場者数:約53万人(パリ館とムドン館の合算)

パリのロダン美術館に展示されている「考える人」と「ロダンの彫刻」

ロダン美術館はその名のとおり、美しい邸宅「オテル・ビロン(ビロン館)」を利用した、近代彫刻の父と呼ばれるオーギュスト・ロダンの美術館です。

ロダンは1908年から亡くなる1917年までの9年間、ビロン館をアトリエ兼住居として使用。全作品と収集したコレクションを国に寄贈する条件で美術館として残すことを自ら提案し、この美術館が生まれました。

彫刻約6,600点、デッサン約7,000点のほか、ロダンが収集したゴッホの「タンギー爺さん」やモネ、ルノワールなどの絵画や古代彫刻のコレクションも展示されています。代表作「考える人」「地獄の門」「接吻」「カレーの市民」などの傑作が館内と手入れの行き届いた美しい庭園の両方に配置。四季折々の自然と合わせて彫刻を鑑賞できる点も魅力です。

ロダンのかつての恋人で彫刻家だったカミーユ・クローデルの作品を集めた展示室もあり、2人の芸術的関係性を感じることができます。

ロダン美術館はパリとパリ近郊の街ムドンの2箇所にあり、53万人という数字は2箇所の合算入場者数です。パリのロダン美術館単体の入場者数はもう少し少ないと考えられます。

22位:ガリエラ美術館

2023年入場者数:約38万人

ガリエラ美術館で開催されたシャネル特別展。シャネルのドレスなどオートクチュール作品。

パリ16区のエッフェル塔が見える場所に位置するガリエラ美術館。18世紀ルイ王朝時代から現代のオートクチュールまでのファッション史に特化したモードの美術館で、ファッションに興味のある人や女性を中心に人気のある美術館です。

衣装やアクセサリーなど約20万点近いコレクションを所蔵し、ファッション史を語るに相応しい質と量を誇ります。

常設展は開催されず企画展のみの展示形式で、過去にはシャネル、マルタン・マルジェラ、帽子職人スティーブン・ジョーンズなどの回顧展や、ファッション写真家パオロ・ロベルシの展覧会などの特別展が開催されました。

イタリア・ルネッサンス様式の美しい建物は、歴史的建造物にも指定されています。美しい庭園では夏季限定でカフェレストランも営業。エッフェル塔を眺められる最高のロケーションです。

ファッション史に興味がある人だけでなく、美しい建築や庭園を楽しみたい人にもおすすめの美術館です。



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23位:ヴィクトル・ユゴー記念館

2023年入場者数:約27万人

フランス、パリあるヴィクトル・ユゴー記念館。ヴィクトル・ユゴーゆかりの人物の肖像画

赤レンガ造りが印象的なヴォージュ広場の隅にひっそりと佇んでいるのがヴィクトル・ユゴー記念館。ここは、「レ・ミゼラブル」「ノートルダム・ド・パリ」で有名な、フランスが誇る文豪ヴィクトル・ユゴーの記念館です。彼が実際に1832年から16年間、妻と4人の子供たちと暮らしていたアパルトマンを改装してく作られました。

生誕100年を記念して、1902年に記念館としてオープン。作家の生涯にわたる230点以上の絵画、版画、写真、アルバム、家具、書籍、貴重な展示品を無料で公開しています。親交のあった女流画家ジョルジュ・サンドの遺産やユゴー自身の肖像画など、ユゴーの交友関係が垣間見える展示も興味深いところ。インテリアデザイナーとしての一面を持つユゴーこだわりの家具インテリアも必見です。

19世紀のもっとも偉大な文豪の一人が暮らした空間に足を踏み入れることができる貴重な美術館は、マレ地区という人気スポットに位置し、無料で見学できることから多くの入場者を集めています。

24位:ロマン派美術館

2023年入場者数:約23万人

パリ9区にあるロマン派美術館

パリ9区の静かな住宅街にあり、19世紀の芸術家たちが集った邸宅の雰囲気を今に伝えているのが、ロマン派美術館です。

画家アリ・シェフェールのアトリエ兼邸宅だった建物を利用し、彼の絵画や家具、装飾品が展示されています。親交のあった女流画家ジョルジュ・サンドの遺産や関連資料も展示され、当時の芸術家たちの交流や生活を知ることができます。

庭園の併設カフェは初夏に美しいバラが咲き誇り、自然を感じながらゆったりとした時間を過ごせる隠れ家的なスポット。規模は小さいながらも、無料でアート鑑賞できる穴場観光スポットの一つとなっています。



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25位:ブールデル美術館

2023年入場者数:約14万人

パリにあるブールデル美術館の中庭。彫刻が配置されている。

彫刻家アントワーヌ・ブールデルのアトリエ兼住居を改装した美術館で、常設コレクションは無料で鑑賞できる隠れた名所です。

ロダンの弟子でもあったブールデルの代表作「弓を引くヘラクレス」「瀕死のケンタウロス」などが圧倒的な存在感を放つ展示空間は圧巻。彫刻を通して人間の本質を表現しようとする、彼の絶え間ない探求心を感じられる空間です。

彫刻作品だけでなく、ブールデルが作成した印象的な一連の素描、スケッチ、絵画も展示品に含まれ、彼の創造的なプロセスや形と動きについての考察なども見ることができます。彼のアトリエがそのまま残された展示室は、作家の息吹を身近に感じられる貴重な場所。

あまり有名ではありませんが、無料で質の高いコレクションを鑑賞できることから、隠れた名所としてフランス人に愛されています。彫刻好きにとっては必見のスポット。

参照:CMN、Paris Musées、Paris je t’aime、各施設公式サイト
※入場者数が確認できる施設のみでランキングを構成しているため、
入場者数が多くてもランキングに入っていない場合があります。

以上、25位までのランキングを発表しました。意外な施設が上位にランクインしたりしていて、ちょっと行ってみたいな、と興味を持った人も多いのではないでしょうか。

ぜひこのランキングを観光プランの参考にしてくださいね。

人気施設をお得に回るならパリ・ミュージアム・パス

今回紹介したランキング以外にも、パリにはたくさんの有名観光地があります。ランキングには入っていなくても(入場者数非公表、計測不可などの理由)、知名度の高い観光スポットもまだまだたくさん。

日本から遠いフランスはいつでも行ける場所ではありません。そうなると旅行中はできるだけたくさんの観光地を回りたい!と考える人も多いのでは?

そんなときに役立つのが「パリミュージアムパス」です。

パリミュージアムパスって?

パリミュージアムパスとは、パリとパリ近郊で使える観光フリーパス。パリで使える観光・交通系フリーパスのなかで、もっともポピュラーで多くの人が利用しているパスです。

パリミュージアムパスを持っていれば、対象の施設にはチケットを購入せず、パスを使って入場することができます。

施設を多く回れば回るほどお得になるので、グルメやショッピングよりも観光が目当ての人は一度検討してみる価値アリ。

2日パス・4日パス・6日パスの3種類があり、旅行プランに合わせて選ぶことができます。

パリミュージアムパスの対象施設は?

パリミュージアムパスの対象施設は全部で50以上もあります。有名どころではルーヴル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥーセンター、凱旋門など。マイナーな観光施設だけでなく、ちゃんと人気観光地もパスの対象になっているんです。

パリミュージアムパスの対象施設一覧はこちらから確認できます。

初めてパリに行く人や、フランス語も英語も自信がない、という人は、チケット予約などの手間が省けるので、おすすめですよ。



パリミュージアムパスの料金

パリミュージアムパスは、2日(48時間)パス・4日(96時間)パス・6日(144時間)パスの3種類。

料金は

2日(48時間)パス:70ユーロ
4日(96時間)パス:90ユーロ
6日(144時間)パス:110ユーロ

です。

どのくらいで元が取れる?

フリーパスって結局損しがちじゃない?と思っている人も多いのではないでしょうか。

パリミュージアムパスの公式サイトには、2日パスは4ヶ所、3日パスは5ヶ所、6日パスは6ヶ所で、だいたい元が取れる、と案内されていますが、施設の入場料金によってもちろん変わってきますよね。

ここでざっくり、どの施設をいくつ回れば元が取れるのか、みてみたいと思います。

◯ 2日パス:70ユーロの場合

ルーヴル美術館:22ユーロ
オルセー美術館:16ユーロ
 オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ:17ユーロ
凱旋門:22ユーロ
= 4施設トータル:77ユーロ

例えば、ルーヴル美術館、オルセー美術館、オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ、凱旋門へ行くとすると、4ヶ所で元が取れ、7ユーロお得になります。(凱旋門はオフシーズン中は16ユーロになります)

あまり見学時間のかからない観光施設であれば、もう1ヶ所行くことも可能でしょう。そうすればさらにお得になります。

◯ 4日パス:90ユーロの場合

ルーヴル美術館:22ユーロ
オルセー美術館:16ユーロ
 オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ:17ユーロ
凱旋門:22ユーロ
サント・シャペル:13ユーロ
= 5施設トータル:90ユーロ

4日パスであれば、5施設で元が取れそうです。ゆったりしたスケジュールで5施設を回るのもいいですし、さらに1〜2ヶ所回るのも十分に可能です。

4日パスは2日パスより簡単に元が取れそうですね。

◯ 6日パス:110ユーロの場合

ルーヴル美術館:22ユーロ
オルセー美術館:16ユーロ
 オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ:17ユーロ
凱旋門:22ユーロ
サント・シャペル:13ユーロ
オランジュリー美術館:12,5ユーロ
アンヴァリッド:17ユーロ
= 7施設トータル:119,5ユーロ

6日パスなら、7施設ですでに元が取れそうです。6日で7箇所ならかなり余裕があるので、もっとたくさん施設をまわってお得に観光することができそうですね!



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パリミュージアムパス購入方法

パリミュージアムパスは公式サイトや観光チケット取り扱いサイト、パス対象施設の窓口、空港の観光カウンターでも購入可能です。

以前は紙媒体のチケットのみでしたが、現在はE-チケットがあるので、公式サイトや観光チケット取り扱いサイトでオンラインで購入するのが簡単でおすすめです。

観光チケット取り扱いサイトは公式料金よりも割高ではありますが、実際に購入した人のクチコミやレビューが見られます。購入を迷っている人は、実際に使った人の声を参考にしてみるのもおすすめですよ。

公式サイトで購入する場合は、キャンセル・返金は不可です。よく考えてから購入してくださいね。

料金:70€〜
日本語対応なし
料金:90€〜
日本語対応 ⭕️
レビュー・クチコミあり ⭕️
料金:90€〜
日本語対応 ⭕️
レビュー・クチコミあり ⭕️

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